2月は3冊しか読んでません。
が!2月にチョイスした本は、
人の悪意が凄すぎて、心が削られました。
実際に起こってる事、起こってるはずの事が
さも当然のように出て来るもんだから
自分の中に沸いて出る怒りが痛かったです。
目に見える事と、真実のギャップが
恐ろしくも、小説的には面白かったです。
面白いって書いていいのかな・・・(-。-;)
3月は心が疲れない本を読みたいです!
2月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1046
ナイス数:16スノーマン (集英社文庫)の感想
初めましての作家さん。
帯の「真実を知った時、全ての意味が裏返る」
と言うコピーに納得しました。
人々を恐怖と熱狂に陥れる白く美しい連続殺人鬼。
哀しげな瞳をした彼をめぐる物語。
・・・この2行だけで、脳みそが切ない物語を作り始める。
自分だけの正義を振りかざし、上から見下して
人の悪意や弱者に対する眼差しがリアル過ぎます。
読後の脱力感は、大作映画を観た後のようでした。
心の擦り減り具合が良くも悪くもデカかったです。
読了日:02月19日 著者:一雫 ライオン自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)の感想
6人の作家さんによるどんでん返し
綾辻行人:再生
有栖川有栖:書く機械
西澤保彦:アリバイ・ジ・アンビバレンス
貫井徳郎:蝶番の問題
法月綸太郎:カニバリズム小論
東川篤哉:藤枝邸の完全なる密室
気分転換や脳みそをリセットする為にちょうどいいのが
アンソロジーだと思ってます。
新しい作家さん発掘にもなりますしね。
今回はたまたま全員体験済み作家さんでしたが
西澤保彦氏のアリバイ・ジ・アンビバレンスが
心臓をギュっとさせられました。
読了日:02月12日 著者:綾辻行人,有栖川有栖,西澤保彦,貫井徳郎,法月綸太郎,東川篤哉午後二時の証言者たち (幻冬舎文庫)の感想
初めましての作家さん。
よく耳にするスピード違反、信号無視、前方不注意・・・
結果、横断歩道を渡っていた小学2年生の少女が死亡。
しかし、そこに関わる大人たちによって、
ありがちな事故が、そうじゃなくなる。
「レインツリーの国」の中の一文を思い出しました。
「救急車で病院に担ぎ込まれるような重病人が近くにいても
自分が指を切ったことが一番痛くて辛い、それが人間だ」
証言1つで、加害者と被害者の立場がこれほどまでに
変わってしまうという恐怖すら感じました。
読了日:02月04日 著者:天野 節子
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