少ない感じですが、内容が濃かったぁ~
無理矢理1番を決めるとするなら
やはり小野主上の「営繕かるかや怪異譚 その弐」ですかね
十二国記に夢中になり過ぎて、チェックを怠っておりました(^◇^;)
慌てて購入。しかも文庫落ちを待てなくて
初回と同様、単行本で、しかもハードカバーで購入(;^_^A
古い町や建物が連なる場所に現れる、
日常に紛れ込んできた怪異。
その原因を営繕屋・尾端が建物を修繕したり、
アドバイスしたりして解決していくお話
今回はカバーイラストに怪異の全てが描かれている
サービス精神満点です(^◇^;)
もちろん、内容も主上のホラーは美しくて好きです♪
そして梨木さんの「地のある森を抜けて」
こんな壮大なスケールの作品も書かれるのかと感動
「ぬかどこ」で始まり、人類の起源に迫る?
いやぁ~昔テレビでやっていた
グレートジャーニーを思い出しましたよ。
あの番組は本当に好きでした。
3月は色々と考える本だったので、時間がかかったみたいです(^◇^;)
久しぶりの恩田さんも、ホラーなのに楽しかったです。
ただ、人を選ぶかもしれないですけど・・・
3月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1415
ナイス数:60

連作短編集のような形をまとった「丘の上にある洋館」という
1つのフォルダーの中に入った物語
洋館にたどり着いた、もしくは生活していた者達の記憶の
1つ1つを名前を付けて保存したファイル。上書きはしない。
そして物語を刻んだ者達は、そこから動くこともなく
物語の聞き手を待っている。そんな感じでしょうか。
そしてもれなく浸食されていく・・・
「世界はみなあたしたちになる」
ほら・・・内容はサクっと読めるのに、よーく考えると
怖いですよねぇ~(^◇^;)
不思議な感覚のホラーでした。
読了日:03月30日 著者:恩田 陸

営繕とは、建造物の新築と修繕、また模様替なども含む。
「かるかや」とは、山野に自生するススキに似た多年草。
優しさと哀しみと恐怖に満ちた全6篇。
古い町や建物が連なる場所に現れる、
日常に紛れ込んできた怪異。
その原因を営繕屋・尾端が建物を修繕したり、
アドバイスしたりして解決していくお話ですが、
尾端の登場は少ないです。
そこがまた、ひかえめでいいんですけどね。
「芙蓉忌」「関守」「まつとし聞かば」
「魂やどりて」「水の声」「まさくに」
カバーイラストから、本作で尾端さんの関わる怪異がわかる。
読了日:03月25日 著者:小野 不由美

初めましての作家さん。
「錦船」シリーズが大ヒットしたものの、病気で入院して以降
続きは書いていない、高齢となったホリーさん。
言葉は縛る。それを言霊というのだろうか・・・
〈あなたの本当の人生は・・・〉
これはホリーさんの周りにいた人達の
数奇な人生のパッチワークでしょうか・・・
「わたしには物語が必要なんだ」
これ、すごくわかります!
読了日:03月17日 著者:大島 真寿美

叔母が亡くなって先祖伝来の「ぬかどこ」をマンション込みで
受け継ぐことになった主人公:久美
ぬかどこが呻いたり、卵が出来て、子供が出た?(゚ロ゚;)エェッ!?
そして亡くなった叔母の日記を見つけて、
久美は先祖が育った島に向かうことになる。
命を繋ぐための進化・・・色んな解釈があるんでしょうが
種を守るための壮大な物語。これは楽しい。っていうか面白い。
そして久しぶりにフジテレビで放送されていた
グレートジャーニーを思い出しました。
読了日:03月09日 著者:梨木 香歩
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