7月 読んだ本まとめ | mokkoの現実逃避ブログ

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7月は6冊読みました。
一番よかったのは、羊と鋼の森
これは、今年読んだ本の中でも上位です。
体で感じて備わった自然の感覚を、ピアノの調律に重ねる。
その比喩に使われる森の様子が素晴らしかったです。

次は読書狩人(ルシャスール)
命よりも本が大事と言うくらいだから
プロの執着心と知識は半端なかったです。

下町不思議物語も楽しかったです。
あの妖怪アパートの住人の古本屋も登場してます。
ただ、著者が亡くなっていたのは知りませんでしたぁ

7月の読書も楽しかったですよ♪


7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1672
ナイス数:108

図書室の魔法 下 (創元SF文庫)図書室の魔法 下 (創元SF文庫)感想
自分が対峙する事になるシーンや感情を
SF小説を引き合いに出して説明している。
この量の多さに驚いた。
SF小説大好きな人は、小躍りしたくなるでしょう。
個人的には、指輪物語以外ほとんどわからなかった。
けれどフェアリーや魔法は否定はしません。
見たことはないけれど・・・
それでも、立ち上がる勇気はもらえると思う。
小説から勇気をもらう事もある。
出てきたセリフで自分を励ますこともある。
周りとの関わりも、もちろんあるだろうけれど
そういうのをすごく感じる作品でした。
読了日:07月26日 著者:ジョー・ウォルトン
図書室の魔法 上 (創元SF文庫)図書室の魔法 上 (創元SF文庫)感想
モリとモルは双子の姉妹。
病んだ母親と工場地帯の村に住んでいたのだが
フェアリーの力を借りて魔法で工場を潰そうとする。
しかし劇的な変化は起こらなかったものの、
翌日の新聞には
工場閉鎖の記事が・・・
これを魔法と捉えるか、偶然と捉えるか・・・
モリはそのことをちゃんと理解できている。
そのうえでの描写ってことをふまえて読む。
更には読書好きの心の持ち様もわかってしまう・・・
読了日:07月19日 著者:ジョー・ウォルトン
下町不思議町物語 (新潮文庫)下町不思議町物語 (新潮文庫)感想
偶然出会った関西弁を話す男について行ったことで
不思議な町に入り込むことに成功した直之。
優しくて可笑しくて楽しい師匠と仲間達。
こういう優しいお話は大好きです。
そして、あの妖怪アパートの住人の古本屋も
普通に登場してましたぁ~♪
読了日:07月11日 著者:香月 日輪
ラストオーダー ~そのバーには、なくした想い出が訪れる~ (集英社オレンジ文庫)ラストオーダー ~そのバーには、なくした想い出が訪れる~ (集英社オレンジ文庫)感想
初めましての作家さん。
なんとなく内容を想像できる感じ。
初っ端の3ページ程の出来事で、嫌な予感がしていたが、
想像とは少しだけ違っていました。
バー「間(はざま)」を舞台に、祖父から店を受け継いだ波佐間と、
住込みでバイトしている幼稚園からの腐れ縁の由比(ゆい)。
そして案内人?のカラスのカロン。
気紛れのランチと、夜のバー。そして毎週水曜午前一時の
特別な客。読み進めるにつれ、嫌な予感が大きくなる。
ウイスキーの語源は、命の水というらしい。
どうかこのまま酔いが醒めませんように・・・
読了日:07月09日 著者:真堂 樹
羊と鋼の森 (文春文庫)羊と鋼の森 (文春文庫)感想
初めましての作家さん。
感覚的な物事を伝えるのは難しい。
例える為の感覚は備わっているのに、どう表現したらいいのか、どう伝えたらいいのか、どう問えばいいのか
わからない。
山で暮らして森に育ててもらった外村。
体で感じて備わった自然の感覚を、ピアノの調律に重ねる。
その比喩に使われる森の様子が手に取るようにわかる。
山や森の中で過ごした事のある人なら共感できると思います。
終わり方も更なる成長を予感させながら、見守る先輩たちの
暖かさを感じることが出来る優しい作品でした。
読了日:07月04日 著者:宮下 奈都
書物狩人 (講談社文庫)書物狩人 (講談社文庫)感想
たかが本。されど本。
なんて生易しいものではありませんでしたぁ~
依頼に応える為には、どんな手を使ってでも!
とは書かれていたけれど、騙しっぷりがすごい。
しかも表面は極めて紳士的!
けれど腹の中はコールタール並みのクロドロ!
そして久しぶりの敬語萌え。
命より本が大事と言ってのけるル・シャスール
最後の「実用的な古書」が気に入りましたぁ~
こんなこだわりもあるんだと、溜息出ました。
読了日:07月01日 著者:赤城 毅

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