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憧れの作家は人間じゃありませんでした (角川文庫)
605円
Amazon |
ページ:272P
発売日:2017/4/25
文芸編集者2年目の瀬名あさひは、憧れの作家・御崎禅の担当となる。
映画好きで意気投合するものの、彼は実は吸血鬼であり、人外の
存在が起こした事件について、警察に協力していることがわかる。
捜査より新作原稿を書いてもらいたいあさひだが、警視庁から
様々な事件が持ち込まれる中、御崎禅がかつては人間であったこと、
そしてそこに秘められた悲しい過去を知っていく。
第2回角川文庫キャラクター小説大賞≪大賞≫受賞作。
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初めましての作家さん。
Mirokuさんに頂いた本です。
↑クリック レビュー
Mirokuさんのレビューの中の『ドラキュラ』はもちろん
『インタビュー・ウィズ・バンパイア』に関する記述もあります♪
さらに。主人公・あさひ。この名前にすら意味がある。
『インタビュー・ウィズ・バンパイア』の一シーンに関係がある。
・・・これが気になって喰いついたんですけど
読み始めの主人公あさひの、映画好きを発揮した部分の
映画タイトルの羅列に、いきなりテンション上がりましたよぉ~
全部は知らないにしても、映画にはまってた時期に雑誌購入して
これだけは観ろというのをレンタルしまくりましもん。
そしてゲイリー・オールドマン!
ベートーヴェン不滅の恋は泣きましたもん。゚(゚´Д`゚)゚。
もちろん、ヴァンパイアもよかった。コッポラ監督だから
映像が美し過ぎて溜息ものでしたぁ~(〃▽〃)ポッ
あ・・・脱線しました。
担当する作家の一人から、つまらないという理由で
担当替えを言い渡された主人公あさひ。
凹んでいた所に、編集長が担当していた作家:御崎禅を
引継いでくれと言われ、デビュー作からファンだったあさひは
息をするのを忘れるくらいに舞い上がる。
が、注意事項が謎だった。
それもそのはず、御崎先生はヴァンパイアだったぁ~
人間の食べ物は嗜好品として食べられるし、どうしても
必要な時は輸血用パックで済ませるらしい。
なるほど。ここまでは許容範囲です。
で、警察には気を付けろって?
どうやら、この世界では妖怪を含め人外さんが
登録制で上層部から管理されているらしい。
そして、人外が起こしたと思われる事件が発生したら
捜査協力をしていて、その為の捜査課がちゃんとあって
夏樹刑事が禅にくっついているという感じ。
これがいい奴で、緊急事態に禅には絶対に必要な人である。
内容的には軽い感じのミステリなんですよね。
座敷童誘拐事件、黒い犬事件、女子大生監禁吸血事件の
3つから成り立っているのですが、事件を解決しながら
また、その過程で禅の過去が少しずつ明かされる。
それが結構切なかったりするんですよ。
ライトで設定がよくて、キャラもいい♪
ただ、読んでいて怒り狂いそうになった場面がありました。
夏樹の上司で、係長でありながら権力を持っている
山路という男。
某被害者の血液を試験管に入れて、禅に飲む様に強要する。
『インタビュー・ウィズ・バンパイア』を観た人なら
即反応すると思います。
お前はクローディアかぁ~!!と叫びたくなりました。
直後の禅は、まるでレスタトのようで、頭の中で
ジタバタしてしまいました
o(>ロ<o) (o>ロ<)oo(>ロ<o) (o>ロ<)o
そして、主人公:あさひの名前の意味するもの
やはりそうでしたかぁ~
あれか、初めて見る月だと思ったんですよね(^◇^;)
まぁ~インタビュー・・・は、ルイの語りですからねぇ
インタビュアー役は、本当はリヴァー・フェニックスが
演じる予定だったんだよねぇ~
クリスチャン・スレイターも好きですけどね。
色々思い出して来たら、作品そっちのけで切なくなりました。
さて、禅の想いはどうなっていくのでしょうか・・・
ライトなミステリとして読んでも楽しめますが
中に出てくる映画ネタに興奮してしまいました。
映画「HACHI」と「ギルバート・グレイプ」が
同じ監督だったなんて、今更知りましたぁ~(^◇^;)
いやぁ~脱線だらけの感想になってスンマセン<(_ _)>