活版印刷以外は、北森 鴻祭りでした。
まだ祭りは続いてますけど(^◇^;)
やはり北森作品はいいです。
香菜里屋シリーズの最後の2作。
終わり方もよかったぁ~
いつかどこかで続きが・・・っていう期待は
もう持てないんですよね(´Д⊂グスン
お気に入りは虚栄の肖像
絵画修復師と花師の二つの顔を持つ佐月恭壱
今作では、絵画修復という緊迫する仕事と
恭壱の昔の恋人が出て来て、別の意味で
ハラハラしてしまいました。
なんとも切ない結末だったけれど
この駆け引きも大好きです。
残念ながら、続きを読むことが出来ないのが
本当に残念です。
3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1634
ナイス数:99

デパートの屋上が舞台の連作短篇集。
主人公は屋上名物のうどんを作る店主さくら婆ア。
けれど語りは、屋上にある物たちである。
稲荷社のお狐様や観覧車や地蔵尊だったりする。
屋上の風景を見てはいるけれど、何もできない。
中心にいるのが、酷いダミ声のさくら婆アで、探偵役。
その後、興行師の杜田と高校生のタクが
ある意味、助手的な役割でメインキャラになってくる。
が、どうにも苦しいのですよ。
いたるところに悪意がにじみ出ていて
そういうのを読むのは、本当に苦痛なのですよ。
こういう作品もあったのですねぇ・・・
読了日:03月28日 著者:北森 鴻

タイトルを見た時、アガサ・クリスティへの
オマージュか?と思ったのですが、色んな作家さんの
作品名をもじっただけのようです。でも面白い
「なぜ絵版師(えはんし)に頼まなかったのか」
「九枚目は多すぎる」「人形はなぜ生かされる」
「紅葉夢(こうようむ)」「執事たちの沈黙」の5編を収録。
明治のお雇い外国人として東京帝大で医学を教えたベルツと、その弟子となった葛城冬馬たちが遭遇する数々の事件を描いた軽めな時代ミステリですね。
カバーイラストからもわかるように軽い内容なので
箸休めにちょうどいいと思います。
読了日:03月20日 著者:北森 鴻

シリーズ第2弾にして最終巻。
「虚栄の肖像」「葡萄と乳房」「秘画師遺聞」の全三篇を収録。
北森氏の描く主要キャラは本当に魅力的だと思う。
中でも萌えまくりだったのが、佐月恭壱。
絵画修復には危険が付きまとう。
その絵が偽物だった場合、修復したことで、偽物を本物に
仕立て上げてしまう危険が伴う。
脇役たちとの駆け引きも見ものなんだけれど、
「葡萄と乳房」「秘画師遺聞」で恭壱の元カノが登場。
これがなんとも切なくて、絵画にまつわる謎と相まって
ドキドキが半端なかったです。
続きが読みたかったです(T□T)
読了日:03月14日 著者:北森 鴻

シリーズ完結編。未完の「双獣記」も収録。
表題作である「香菜里屋を知っていますか」で
北森作品のメインキャラ達が続々登場!
主要キャラ達によって、過去に工藤達に降りかかった
事件の真相が導き出される。
「優れた酒場は賢者の集まりだよ」
蓮丈那智のこのセリフに鳥肌立ちましたよぉ~
そして店名である香菜里屋の意味。
そうだったのかぁ~・・・ちょっとしみじみしました。
ここでシリーズは終わってしまうけど、北森氏が
生きているならば、どこかで工藤のその後を
描いていたのでは・・・と思って切なくなりました。
読了日:03月08日 著者:北森 鴻

シリーズ第3弾。
「螢坂」「猫に恩返し」「雪待人」「双貌」「孤拳」の5編収録。
お客にまつわる謎をマスター工藤が解き明かすシリーズ。
謎解きだけでなく、さり気なく出される料理がたまらない。
想像力を掻き立てられますよぉ。
そして工藤の過去もきになります。
あと1冊でシリーズ完結。
物凄く寂しいです。
読了日:03月05日 著者:北森 鴻
![([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51abOTNLlTL._SL75_.jpg)
初めましての作家さん。
「世界は森」「八月のコースター」「星たちの栞」
「ひとつだけの活字」の4編を収録。
川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂で営まれる
昔ながらの活版印刷。
活字と言葉の温かいお話しでした。
「星たちの栞」がお気に入りです。
読了日:03月01日 著者:ほしお さなえ
読書メーター