発売日:2022/9/21
文 庫:272ページ
ISBN-13:978-4041129548
鳳銘館に新しい住人あらわる!
爽良と礼央のもどかしい距離にも変化が…?
爽良が、ちょっと不思議な洋館アパート鳳銘館の
管理人になって初めて、新しい住人が入居することに!
それは管理人代理を務める御堂吏の従妹の碧(あおい)。
碧はグラフィックデザイナーの仕事をしており、
個性的な美人だが案外気さくなさっぱりとした人柄で、
爽良は安堵する。
だが御堂とは霊への対処をめぐって壁が残ったまま。
幼馴染の礼央とも、彼から意味深な接触を受けて以来、
爽良は上手く話せずに、避けがちになってしまっていた。
そんな折、碧が心霊絡みの仕事を手伝っている寺から、
大量の雛人形を鳳銘館に持ち込んできた。
雛人形の中の1体に、霊が潜んでいるが
なかなかその尻尾を掴ませない。
なんとか、その霊を見つけ出して捕まえたいというのだが、
爽良は霊に翻弄されてしまう。
さらに、碧と礼央が話す姿を見て、なぜか胸が
苦しくなって……?
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オカルト成長物語 シリーズ第4弾
洋館アパート鳳銘館の新米管理人となった爽良は
未熟さゆえに、御堂を怒らせてしまった。
また、裏庭で発見したガーデンセットとテーブルの
すぐ横に設置された巣箱から発見した写真。
庄之助の大切なモノ探しがはじまった。
第一章 御堂の従妹の碧(アオイ)が入居することになった。
体調不安を自覚する爽良と、碧の視線。
自分の内側に何かいると気付いた爽良は・・・
第二章 碧が持ち込んだ20体ほどの雛人形。どれかに
憑いているらしいが、巧妙で特定できない。
そんなある日、雛人形の声を聞いた爽良は・・・
番外編:離れた巣箱の住人
裏庭のガーデンセットに一脚のチェアを追加し
玲央が手伝ってくれたのだが、昔、玲央に
約束を破らせたことを思い出し・・・
まさかの寺にも男性優位の思想があった!
まぁ~昭和生まれだと、家では長男が重要
当たりまえにそう思ってたんだけど、時代は変わり
ついて行かないといけないんだけどねぇ・・・
向けられる思いの全てを否定する超マイナス思考の爽良。
心の面での成長は、他人が教えてくれる事ではなく
「気付く」ことが必要。
爽良は「嫉妬」という感情すら知らなかった!
色んな事を諦めるように自分を納得させていたから
しょうがないとはいえ、イラっとするくらい鈍い。
だから嫉妬の感情に困惑する様には、少しだけ
溜飲が下がる思いで読んでました(;^_^A
っていうか、わたしの性格が歪むよぉ~(T□T)
それにしても、他人の感情には敏感に対処できてたのね。
結局、霊に教えられる感じにはなったけど・・・
何気にサラっと蘊蓄が入ってるのがいい!
今回は憑依の段階!納得したわぁ~
更に、人形が器だったってことを、改めて実感しました。
やっと爽良が前に進み始めて(´。`;)ホッとしました。