発売日:2019/8/23
文 庫:352ページ
ISBN-13:978-4041077863
東京駅近くのホテルで死体が見つかった。
鑑識研修中の新人女性警察官・堀北恵平は、事件の報せを
受け現場へ駆けつける。
血の海と化した部屋の中には、体の一部を切り取られた
女性の遺体が……。
陰惨な事件に絶句する恵平は、青年刑事・平野と
捜査に乗り出す。
しかし、またも同じ部分が切除された遺体が見つかり――
犯人は何のために〈その部分〉を持ち去ったのか?
「警察官の卵」が現代の猟奇犯罪を追う。
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東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズ 第2弾
プロローグは、またも昔の事件の描写から始まります。
警察官の卵の恵平は、「東京駅おもて交番」での
地域課研修を終えて、刑事課研修に異動。
鑑識のレクチャーの講師は、八王子西署からやってきた
月岡と三木のコンビ!!
まさかの藤堂比奈子シリーズの鑑識が出てくるとわぁ
ちょっとテンション上がりましたぁ~
何気に他のシリーズにも別作品のキャラが登場してるから
実は楽しみにしてました(^◇^;)
その直後に、隙間フェチの恵平向きの現場に向かう。
ここでは、恵平の優しさに泣けるシーンが続きます。
更に、事件の報せを受け現場のホテルへ駆けつけるも
体の一部を切り取られた女性の遺体の状況に、
胃袋が跳ね上がる恵平。
鑑識のお手伝いで画像チェックをするのだが、
そこでも恵平のミニ知識が役に立つ。
「ダミちゃん」で食事をとった後に、またも平野と
入り込んだ柏村のいるレトロな交番。
そこで、昔の猟奇事件の話を聞く二人。
さり気なく柏村に聞いた今の年月日は・・・
靴磨き歴70年のペイさんも、レトロな赤い電球が下がる
交番と柏村の事を覚えていた。
その交番があったのは何十年も前の事だと・・・
そして、またも発見された同じ部分が切除された遺体。
残されていた共通指紋。
そしてレプリカを作っている会社。
メリーさんに紹介してもらった路上生活者。
同じ境遇者同士の情報網もすごいのですが
思わぬところで繋がったメリーさんと柏村のことが
わかってはいたけど、SFチックでステキ♪
そして恵平をピンチが襲う!!
あれは、色々とスッタモンダで熱かったぁ~
そしてもらい泣きしましたぁ~(^◇^;)
今作も勉強になる蘊蓄がありました。
「自分勝手な価値観で被害者の人生を値踏みするのも
失礼だと思うんだよね。僕らは警察官なんだから。」
恵平イチオシのご飯屋さん「ダミちゃん」での
食事シーンは泣けたなぁ・・・
寂しい仏さんと出会った日には、明るくて人が大勢
いる場所で、美味しいご飯を食べなさい。
そうすれば、寂しい仏さんも一緒にご飯を食べて、
賑やかな場所を楽しんで、心置きなくあの世に
旅立っていくから・・・と。
「刑事の常識だから覚えとけ。
あんぱん、ジャムパン、クリームパン。口の中の
水分を無駄に搾取しない パンが適している」
そういう理由だったのかぁ~(〇o〇;)
「なんだ、おまえら」
「見りゃわかんだろ?オカマだよ」
このシーンも泣いたぁ~(ノ◇≦。)
今作も楽しませていただきましたぁ~о(ж>▽<)y ☆