発売日:2022/3/23
文 庫:320ページ
ISBN-13:978-4041119662
青和大の女子学生が高槻と尚哉の元へ相談に訪れた。
サークルの友達と一緒に、雑居ビルのエレベーターで
「異界に行く方法」を試した翌日、うち一人が
行方不明になったという。
心当たりを尋ねると、彼女の声は歪み――。
「違う世界へ行く方法」
遠山からの依頼で、栃木の山奥へ赴いた高槻と尚哉。
別荘地を作るための工事中らしいのだが、
沼を埋め立てようとしたところ、不審な出来事が相次ぎ
困っているという。しかもその沼には「ヌシ」が棲むという
伝承もあるらしく!? 「沼のヌシ」
「先生が全部忘れても、俺が覚えています。約束したでしょう」
実写ドラマ化で話題騒然&人気沸騰!
異界に魅入られた凸凹コンビの民俗学ミステリ、第7弾!
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シリーズ第7弾
高槻彰という人は、怪異の可能性を示唆されたら、
とりあえず確かめに行かずにはいられない。
・・・困った人なのだ。
「違う世界へ行く方法」
高槻先生の講義で、乗り物に纏わる、特に車にまつわる
話の中で出てきた、違う世界へ行く方法・・・
その後、受講した学生から、エレベーターで試した
友人が行方不明になったと相談があり・・・
真相は、どうにもやるせない事だったけれど
実践した尚哉が遭遇した女に言われた「飴玉。いる?」
まさかそっちに転がるとは・・・
違う方を想像していた。(;^_^A
「沼のヌシ」
遠山の依頼で、栃木の別荘地建設現場に向かった二人。
沼を埋め立てるのは、ヌシが棲んでいるから祟りがある
と言う老婆だったが・・・
老婆の娘が行方不明になったという過去があるものの
ファンタジーに逃げ込んだ老婆を救ったのは、
同じような経験をした高槻だった。
「人魚の肉」
人魚の肉を使った肉を出すレストランが都内にあると
都市伝説好きの間で噂になっているらしく、
早速、場所を特定して行ってみたのだが・・・
予想はしていたけど、予想外な事が早速起こって
後半の怒涛の展開に思わず笑ってしまいした(^◇^;)
元彼と今彼ってぇ~( ´艸`)
今回も楽しかったぁ~いつも楽しい。
高槻先生の講義が本当に楽しい。
今回も色んな小ネタがありましたぁ
ブルースト効果
何かの匂いを嗅ぐことで、意図せず過去の出来事を
思い出すことを指すのだという。
「まだお前からは黄泉のにおいがする。
彰良よりも深く黄泉に近づいたせいだ。おかげで
よく覚えているのだろう?死者の国の空気を」
かつて都内のタクシーは魔除けのためにバックミラーの
ところに小さな人形をつけているものが多かったとか。
車のアクセサリーとして、マスコットとか
お守りをぶら下げてましたぁ~
儀式もおまじないも、大切なのは手順だ。
手順を守ることに意味がある。
例えその手順に意味がなくても、決められた手順を
遂行する事で自己暗示にかかる。
自分は手順を成し遂げた。だから目的も達成されるはず。
呪術廻戦でも同じ事言ってたねぇ~
大事なのは手順っす。
栃木県の那須といえば、九尾の狐が姿を変えたという
殺生石で有名な土地。
「あんまりこういう件に首突っ込まない方がいいですよ。
佐々倉さんの胃に穴があいても知りませんよー」
「人は、自分を人だと思っている間は、
人でいられるもんだからね」
今回も楽しかったぁ~
沙絵と夏樹が胡散臭すぎて面白かったぁ~
次巻も出てるけど、ひとまず一旦休憩。
もう少し溜まったら、また一気に読みます♪