発売日:2022/4/7
文 庫:192ページ
ISBN-13:978-4344431782
コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルと
なぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする
「祝祭と掃苔」。
菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった
忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。
幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」
ほか全6編。
最終ページから読む特別オマケ音楽エッセイ集
「響きと灯り」付き。
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蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集というか
登場人物達によるカーテンコールのような作品
「祝祭と掃苔」
入賞者ツアーでの亜夜とマサルと風間塵が
隙間時間にお墓参りをしながら雑談する。
亜夜は塵のことを、フルネームで呼ぶのねぇ
風間塵の意外過ぎる家族構成!
「獅子と芍薬」
ナサニエル・シルヴァーバーグと嵯峨 三枝子の
出会いの話
最悪な出会いも、やがては・・・
なるほど、長い付き合いになる訳ねぇ~
「袈裟と鞦韆(ブランコ)」
菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲する
きっかけになった教え子への追憶
課題曲「春と修羅」への作曲者のこだわりが
強すぎると感じたのは、そういう訳だったのね。
「竪琴と葦笛」
マサルが才能コレクターのミハルコフスキーから
角が立たないようにナサニエルを師事するために
実践した方法
やはり名前のある人と言うのは、才能を育てるより
才能を自分の利益のために利用するのねぇ
「鈴蘭と階段」
亜夜と風間塵が「奏がヴィオラを弾いている」
と、勘違いしたヴィオラの音色とは・・・
奏がヴィオラを選ぶにあたって起こった奇跡
「伝説と予感」
幼い塵と巨匠ホフマンの出会いの話
この話は、本当に鳥肌が立ちました。
Jinn 精霊の名は彼に相応しい
「文庫版あとがき」
「響きと灯り」※横書き 後ろから読む
2017年から2019年にかけてのエッセイを
まとめて掲載。
恩田陸さんが、いかに音楽が好きで、更に
蜜蜂と遠雷を書くにあたり、コンクールや
コンサート、そして音源を聞きまくった事が
わかって、更に感動しましたぁ~
蜜蜂と遠雷を読んで、虚脱状態になりながらも
その後がちょっと気になっている心の隙間を
埋めてくれるお話。
大満足ですよぉ~
やっぱり風間塵の無邪気さが大好きだぁ~
そして恩田さんも、時々肩透かしをくらうけど
それでも大好きだぁ~о(ж>▽<)y ☆