怖い絵/中野 京子 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2013/7/25
文 庫:264ページ
ISBN-13:978-4041009123

特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と
思われていた作品が、思いもよらない怖さを
忍ばせているという驚きと知的興奮である。
絵の背景にある歴史を理解してこそ浮き彫りになる暗部。
絵画の新しい楽しみ方を提案して大ヒットした「怖い絵」
シリーズの原点が、満を持しての文庫化。
ドガの『エトワール』、ラ・トゥールの『いかさま師』など
全22作の魅力。
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初めましての作家さん。

前にブロ友さんのレビューを読んで気になっていたもの。
ようやく3冊セットで購入しました。

絵画展には、以前はよく行っていたんですが、最近は全然。
行ったとしても、イヤホンで解説を聞けるのに
自分の好きなように観たいという気分だけで
イヤホンを借りなかった。
今にして思うと、すごく勿体ない事をしていたかも・・・
まぁ~解説が、中野さんのような目線で語っているかは
わからないですけどね(^◇^;)

ともかく、読んでいて怖い絵って何だ?と
疑問に思うところから始まって、表紙絵は確かに怖い(^◇^;)
ただ、怖く見える絵の話ではなく、何をもって
怖いと感じるかを納得させられました。

有名な絵でも、見逃している部分が多々あって
うあぁ~気付いてなかったぁ~ とか
そういう風に解釈するかぁ~とか、目からウロコ状態

怖がっていない事をわざわざ見せつける事で
誰より怖がっていることがバレバレだったり

意味不明の連作かと思えば、受入れた国にとっては
有名小説の原点を描いたものだったり

自分は身を隠しながら相手を思うさま見つめるのは
相手に知られないままに、相手を所有すること。
正々堂々と愛を得る自信のない彼の絵から滲み出る粘着力
これぞストーカーの先駆けってことねぇ・・・怖っ!!

比較として好きな画家の絵が出されていて
やっぱり好きなものは好きだなぁ~と思ったり
神話を題材にしてる作品が多いのは知ってはいたけど
水瓶座の神話の1シーンだったのかぁ~とか

泣きそうになったのは、まさかのフランダースの犬の
最終回シーンが出てきた。
「ああ、神さま、もうぼくは死んでもいい」
それほどの深い満足を与える絵画・・・

聖書やギリシャ・ローマ神話に出て来る物語は
理不尽で血なまぐさいものが多くて、残酷な運命に
翻弄される人々など、背景を知るとより恐ろしくなる。
西洋絵画・・・たしかに怖い絵でした

ちょうど読み始めた頃、タイムリーにテレビで
「怖い絵」の舞台のニュースが出ていた。

  ↓ クリック サイト ↓の絵画は2巻の表紙ですねぇ

 

続きを読んでます(@´゚艸`)ウフウフ