先日、トモちゃんが友人を紹介してくれた。
アキちゃんと言います。
ステキな女性でした。
彼女と対面した瞬間に、体中のうぶ毛の先に
静電気が走ったような感触が走った。
同時に、お腹にパンチを食らったというか、
何かがお腹を抜けていったような、さぐりを入れられた感じがした。
うまく表現できないけど、未体験のことをいきなり仕掛けられた。
さすが、トモちゃんが会わせたいというだけのことはある。
只者ではなかった。
私は、普段はあちら側が見えないようにしているのだが
最近は、あちら側を覗き見る機会がなくなっていたし
トモちゃんが一緒にいると、普段は入り込めないようなところまで、
一気に行けるというか、見えやすくなるという利点があるので、
楽しみにしていました。
それでも、いきなりアキちゃんに触れようとするのは
とても危険だと思ってはいた。
初対面での衝撃もあったので、かなり警戒していたのだが、
警戒していたのは、私自身だけではなく、私に憑いている
優ちゃんも同じだった。
もちろん、アキちゃんに憑いているモノも、かなり私達を
警戒していた。
気をつけてはいたのだが、好奇心というのは
抑えがきかないもので、酔いが回ってくれば気も大きくなる。
ちなみに、お酒が入った方が、無意識にやっている警戒も
ゆるくなるので、見えやすくなるのだ。
好奇心に急かされて、アキちゃんを覗き込もうとした途端、
私は思いっきり拒絶されてしまったのだ。
こんなことは、滅多にない。
嫌がられることはあるけれど、嫌がられた時点で、
見えてしまうのだ。
でも、アキちゃんに憑いているものは違った。
嫌がる前に、私が触れるのを拒んだのだ。
完全に、強い意志を持っているということだ。
少し怖いような気もしたが、トモちゃんもいることだし、
好奇心の方が勝っていたこともあったので、私は
態勢を整えることにした。