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発売日:1999/9/1
2002/07/16読了
海藍地(ハイランデイ)の街に夏至南風が吹いてくると、
果実は腐り、少年達の死体が運ばれてくる。
海岸ホテルの兄弟が出会った美しい少年、碧夏(ビーシア)は
その夏、何処かに連れ去られた。
彼の身に何が起こったのか?
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夏至南風とは、沖縄県において梅雨明け直後に吹く、
湿気を帯びた南~南西の比較的強い風のことである。
夏至の頃に吹く南風ということから夏至南風と呼ばれる。
by wiki
このタイトルって沖縄の方で吹く風のことだったのね・・・
イメージ的にベトナムっぽいところを想像してました。
クーランと弟の緑(ルウ)が、礼拝の帰りに
少年の遺体を発見する。
暑くてジメジメして、ごみごみした港町。
不潔そのものの中に美少年のビーシアがいる。
このギャップもすごいけれど、ビーシアの見かけと
中味のギャップもすごい。
悪魔は美しいというけれど、このことか?
いや・・・ビーシアは痛すぎる。
環境のせいなのか気だるげな空気が重い。
殺人事件が起きるからミステリだっけ?と不思議に思うけど
物語の流れではそんなのはどうでもいい感じ?
実際、事件は解決なんてしないし、ビーシアがさらわれ
待っているのは衝撃的な結末。
退廃的で不思議な猟奇の世界です。
グロイのに切ないんです。
色んなところでギャップがありすぎました。
嫌いだというわけではないけれど
mokkoには刺激が強すぎました。