文庫: 364ページ
発売日: 1996/07
パパとママが住むという「碧い惑星」を信じ、
ビルディングからの脱出を夢見るアナナス。
美しい菫色の瞳を持つ同室のイーイー。
崩壊へと突き進むビルディング。
身体機能が衰えていくイーイーと出口を求めて
広大な迷路をひた走る二人は脱出できるのか・・・
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一番最初に読んだ長野作品です。
これで、長野ワールドにはまってしまった。
ビルディングで監視された生活を送る少年達。
無駄の一切ないように管理されたシステム。
海も空も砂浜も感じることが出来るのに
全てが作り出された映像。
パパとママに手紙を送り続けるアナナス。
ヴィオラという精油がないと生きていけないイーイー。
標準からはみ出す行動を取る者に施されるリセット。
少しずつ何かが壊れていく。
友情と信頼と嫉妬と憧れと恐怖。
それぞれの心模様と崩壊に向かうビルディング
この作品って、色んな解釈ができるようで
感想も人それぞれなんですよね。
mokko的には、あまりにも切ないラストに
読まなければ良かったと思ったくらい引きずりました。
本を読んで、切なさから何日も抜けきれなかったのは
これが初めてでした。
シルルが切なかったなぁ~(/□≦、)
この作品には暗号が出てきます。
mokkoは気にしないで読み進めたけど
この暗号解読をやってる人もいるんですねぇ
ってことで、詳しいサイトを見つけました。
気になる人は→こちらを見てね♪