ページ:160ページ
発売日:1995/11
2003/02/28読了
月はもう沈み、夜空には満天の星が燦めき、
海には星の光が静かに映っていたのだけれど、
突然、ぼくたちの眼の前で、海面がせり上がり、
檸檬色の潜水艇が現れた。
ぼくたちはそれに乗り込んだが、これは本当は何なんだろう。
燦めく宙空に紡がれるスペース・ファンタジィの傑作。
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夏至と冬至のあとの最初の土曜日。
ハルシオン旅行者の零番窓口。
快晴の空に雷鳴を聞き、畑で拾った雷卵石。
雷卵石を見せ特別遊覧飛行のチケ(切符)を手に入れた
プラチナとミシェルは、夜中にこっそり家を抜け出して、
3度目の夜間飛行に参加する。
色彩溢れる真夏の島々。
檸檬色の潜水艇に花に包まれたホテルに不思議な鳥、
1カラットのシトリンダイヤモンドが降り注ぐシトリン流星群を
箒で掃き、吠瑠璃(サファイア)のようなブルー・ダリアを摘む。
何てステキな幻想旅行♪
プラチナとミシェルの会話がまた、実にいいのですよ。
ここでも、人物・場所・小物・食べ物・飲み物が、
とっても魅力的な言葉で表現されてます。
長野ワールドの世界にはまってください。