エンド・ゲーム 常野物語/恩田 陸 | mokkoの現実逃避ブログ

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文 庫:368ページ
発売日:2009/5/20

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。
『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。
『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも
最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。
そして今、母が倒れた。
ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。
親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?
『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?
緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。
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文 庫:288ページ
発売日:2000/9/20

 

 ↓クリックレビュー

光の帝国から続くシリーズ3作目

 

異質な力を持つ常野一族。
一般人からみると、特別な能力=異質で排除対象。
だから常野一族は息をひそめて散らばり紛れる。

そんな常野一族の能力を扱った短編集「光の帝国」の中から
「裏返す」「裏返される」を繰り返し、オセロゲームのような
戦いを続けてきた一族の事を描いています。

洗って叩いて白くする・・・
怖すぎるんですけどぉ~(〇o〇;)

失踪した父。それから母子二人の生活を続けてきた拝島親子。
しかし、出張先で倒れた母。秘書の連絡から、時子は
母が「裏返された」ことを察知する。
もしもの時に連絡するように言われていた冷蔵庫に
貼りつけてあった連絡先は、何故か無くなっていた。
けれど、すっかり覚えてしまった時子は、電話をかける。
繋がった先は、何の変哲もない薬局。
そこで紹介された「洗濯屋」の火浦。

常野一族は、代々、一族以外の者と婚姻して、力を
薄めてきたはずなのに、それを破ったのが時子の両親。
片や最強の能力を持った父との間に生まれた時子は
強大な力が秘められた事で狙われる羽目に。
だから父親は姿を消した。

また洗濯屋の火浦も万能ではない。
時子ほどの能力を持つ人間を洗う為には、専門の場所まで
行かなければならない。
そこで裏返された世界に入ります。

これはまた・・・予想外でした。
そっちの世界を描いてくれるとは思ってなかったので
逆に嬉しい!
っていうか、そういうことだったのかぁ~

それって、タブーっていうんじゃないんですか?
やはり、強い力を持つ人って、やっちゃうんですねぇ。
裏の裏は表ってことですか??

珍しくグロ描写。
想像力の翼を広げやすい人は注意です。
脳みそ関係は・・・ね・・・( ̄x ̄;)
ここでロボトミー手術の話が出るとは・・・

ゲームの終わり(エンド・ゲーム)の始まり・・・
新しい生活・・・(゚ロ゚;)エェッ!?

終わり方は、なんとも穏やかな感じですけれど
それでいいんだ?

そして新たな始まりを予感させて閉じた・・・のか?
( ̄へ ̄|||) ウーム
自分たちを欺くためのミスディレクション?
(-公- ;)ウーン
結局、貧乏くじを引いたのは火浦ですか?
ウーン・・σ( ・´_`・ )。oO

これは微妙な感じだなぁ~(^◇^;)
悪くはないんですけどね・・・

やらかしてるわけではないですよ!(念のため)