奇奇奇譚編集部/木犀あこ | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:233P
発売日:2017年09月

霊の見える新人ホラー作家の熊野惣介は、怪奇小説雑誌
『奇奇奇譚』の編集者・善知鳥とともに、新作のネタを探していた。
心霊スポットを取材するなかで、姿はさまざまだが、
同じ不気味な音を発する霊と立て続けに遭遇する。
共通点を調べるうち、ふたりはある人物にたどり着く。
霊たちはいったい何を伝えようとしているのか?
怖がり作家と最恐編集者のコンビが怪音声の謎に挑む、
第24回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作!
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初めましての作家さん

Mirokuさんから頂いた本です。

  ↑クリックレビュー

霊の見える新人ホラー作家の熊野惣介と
前は見えていた『奇奇奇譚』の編集者・善知鳥が
新作のネタを仕入れる為に心霊スポットに出かける。
噂になっているだけあって、本当に出るんだけど
一般的に言われているような霊現象とは違っていた。
不気味な音を発するものや、匂いを発するもの。
そして調べているうちに、たどり着いた人物とは・・・

これも、ある意味新しい・・・んだと思う。
声だとか、触れられたとかなら、よく聞く。
が、音とか匂いは聞いたことが無い。知らないだけか?

何といっても、見える新人作家が臆病なのに
心霊スポットに連れていかれ、霊と対面させられた上に
後ろでは編集者が仁王立ちして「行け」とすごむ。
危ないと判断したら、助けに入る(霊が逃げる)らしいけど
これはイジメですか?(^◇^;)
ただ、怖がりながらも、それまでの体験を総動員して
分析できてるところがスゴイ。

で、怖くないです。
っていうか、怖くなるはずのところで、そこから先に進まない。
ここで戸惑うわけですよ。あれ?って・・・
まぁ~本作は、現象が先にあっての謎解きみたいな感じです。
でも、たどり着いた答えがいいなぁ~と思ってみたり。

小さい時に暗闇に恐怖を感じて何かいると想像して
余計に怖くなった経験があると思う。
実はそこでは想像から既に何かが生まれていたっていう
そういう話もあるので、本作も似てはいるけれど違う。
そこが新しい。
元のタイトルが「文字列の幽霊」だっていうから
こっちの方がシックリくるけど、これだとネタバレになる?

ただ、読んでいる時は、読みづらいと思ったんですよ。
文章が合わないっていうのかなぁ・・・
テンポが合わないのかなぁ~
でも、これって読んだ後で来る。
実際、こうやって感想書いていて、あの部分の考え方が
好きだなぁっていうのが予想外に残っていて
世に出ていない生まれ損なったけれど形を持ってしまったモノが
そこら中にひっそりといるんじゃないかと思ってみたり・・・

そして内容とは外れたところで引っかかったセリフが
「塩対応っていうけどさ、味があるだけましだと思うんだよ」
ってところが、なんとも切なかった(^◇^;)

そして、これも後から気付いたんだけど、カバーイラストの
主役二人がイケメンではないですかぁ~
すっかり忘れて、脳内でムサイ二人を作ってしまった。
なんか損した気分ですぅ~。゚(゚´Д`゚)゚。