ページ数:618P
発売日:2009年03月
神々櫛村。
谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家が微妙な関係で
並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。
戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家が
この地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。
本格ミステリーとホラーの魅力が圧倒的世界観で迫る
「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ第1長編。
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初めて読んだのが、入門編と言われる禍家(まがや)
それがメッチャ怖くって、一緒に購入した本書を
ズーっと読めないでいた。
が、本棚にいつもあるっていうのが、既に怖いでしょ。
早く消化しなくっちゃと思いながら、放置してました(^◇^;)
たまたま会社の人が小野主上の残穢(ざんえ)を読みだした。
小説から離れていたのに、あえてホラー
ってことで、mokkoもホラーに挑戦する事にしたのだ。
で、読んでから気付いた。
購入した直後に、Mirokuさんがレビューで残念!
と紹介していた本でしたぁ。
だから手を付けなかったんだなぁ~
8年も積んでたから忘れてましたよぉヾ(;´▽`A``アセアセ
さて、本書ですが、ホラーミステリーです。
そして、すごくややこしい。
舞台は、閉鎖的で因習に満ちた村、神々櫛村
谺呀治家と神櫛家の相関図と、神々櫛村の地図が載っていて
谺呀治家には必ず双子の姉妹が生まれ、その全てが
漢字は違うけど、サギリという名前である。
だから、読みながら地図を確認したり相関図を確認したりと
結構面倒でした(^◇^;)
内容的には、刀城言耶(とうじょうげんや)という怪奇小説家であり、
日本各地に伝わる怪異伝承を調べていて、とある民俗学の本に
触発され、有力者の紹介状を持って村を訪れる。
この村の谺呀治家が蛇神の家筋だということはわかっていたのだが
憑き物村、神隠し村、案山子村と呼ばれる閉鎖的で因習に満ちた
この村で育った者は、どんな合理的な考えの持ち主だったとしても、
独特の感触から、憑依に纏わる現象を否定する事はできない。
ついさっきまで一緒にいた子供が消える。
双子の姉妹が儀式を終え、姉が死んだら、山神様になったと言われ
妹は死んだ姉が還って来たと怯える。
生霊を見て憑かれたと祓いに来る親戚の少女。
厭魅(まじもの)が出たと噂する村人。
立ち入り禁止の聖域の山に侵入し、得体のしれない物を
目撃して意識を失った弟と消えた兄。
村のあちこちに祀られている2体のカカシ様。
刀城言耶が村に入ってから、続く怪死事件。
連続する怪異の真相は?
どこかで誰かが覗いている・・・
って感じなんですが、長い。長すぎます。
ホラーのつもりで読んでいたら、あれ?これって普通に
ミステリなんじゃないのか?と思い出してね
余韻を残そうとしてるのもわかるのだが
因習とか家系とかやたらと遡って説明がくどい。
こんだけ長いものを読ませて、消化不良って、嫌ですねぇ(^◇^;)
シリーズになってるから、好きな人は好きなんでしょうね。
mokkoには合わなかったぁ~<(_ _)>