怪奇小説という題名の怪奇小説/都筑道夫 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:217P
発売日:2011年01月

「第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、
題名もつけられない」―
長篇怪奇小説の執筆依頼を受けた作家だったが、
原稿は遅々として進まない。
あれこれとプロットを案じながら街をさまようが、
そこで見かけたのは30年前に死んだ従姉にそっくりの女だった。
謎めいた女の正体を追ううちに、作家は悪夢のような
迷宮世界へと入り込んでいく…。
奇想にあふれた怪奇小説の傑作が現代に蘇る。
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Mirokuさんに頂いた本です。

 ↑クリックレビュー

どうやら初めましての作家さんだったらしい。

読んだつもりになっていましたヾ(;´▽`A``アセアセ
津原泰水さんの「幽明志怪シリーズ」ですか?ってくらい
不気味で怪しい

長編小説の依頼を受けたものの筆が進まないもんだから
わからないようにマイナーなアメリカの怪奇小説を
日本を舞台にする形で盗作しようとする。
そんな時、昔に死んだはずの従妹にそっくりな女をみかける。
そこで友人と出くわし、その女の事を聞いて
追いかけることになるのだが、何故か友人の嫁も
同行する事になる。

そこから奇妙な事が起こり始め、現実との境があやふやになる。
旅先の宿屋で見かけた怪しい人影。
浴槽に浮かんだ鱗・・・
意味不明の夢と穴・・・
本当なら逃げ出したいのだが、友人の嫁が攫われた?
現実の自分を失わないように、不気味な出来事を受け止め
山奥へと足を踏み入れる。

知らないうちに怪しくて不気味な世界に迷い込み
先が知りたくて、どんな結末が訪れるのか
気になってしょうがない。
そしてたどり着いた結末は・・・

盗作するはずの怪奇小説こそがキーだったりして、
余計にわけがわからなくなる。
このモヤモヤ感ったら!
これは悪夢ですか?
面白いじゃないですかぁ~
たまにはこんな本もいいですね(p^_^q)