ページ数:209P
発売日:2008年12月
江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こった。
南町奉行所同心の玉島千蔭は、殺された女が皆「巴之丞鹿の子」という
人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。
そして、巴之丞の蔭に浮かぶ吉原の売れっ妓。
調べが進むなか新たな被害者が―。
はたして真犯人は!?
大藪春彦賞作家・近藤史恵の時代ミステリー小説
シリーズ第一作がついに復刊。
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猿若町捕物帳シリーズ第一弾。
恵さんにお勧めしてもらったシリーズ本です。
只今、お休み中なので、リンクは貼れてないんですけどね(^◇^;)
購入してから4年ほど積んでいたような・・・
読書管理していたサイトが放置プレー真っ最中で
購入日がわからなくなりました
個人でやってるところは、これだからなぁ~(-。-;)
前回、新選組で切なモード全開になってしまって
頭は和モードになっていたので時代小説にしてみました。
メインキャラは南町奉行所同心の玉島千蔭
二枚目なのに、いつも仏頂面。
生真面目で、酒も賭け事も女遊びも苦手
一緒にくっついているのが、岡っ引きの八十吉
元は千蔭の父:千次郎についていたが、千次郎が隠居したので
そのまま千蔭についている。
そこに絡んでくるのが、人気歌舞伎役者(女形):水木巴之丞
そして吉原の人気花魁の梅が枝
一見、何の関係もなさそうなキャラ達が事件を通して
繋がっていくのも楽しい。
事件は、水木巴之丞が舞台で使用している帯揚げと
同じものを身に着けていた女性が殺された。
巴之丞が使用しているものはバカ売れしているので
逆に被害者と犯人を結ぶ接点が見えない
とりあえずこの事件の聞き込みで巴之丞と千蔭は
知り合うのだが、そこで巴之丞から手掛かりをもらう
更に、吉原の花魁からの呼び出しを面白がった父:千次郎から、
無理やり籠に乗せられて吉原に向かった千蔭は、
そこで梅が枝とも知り合うことになったのだが
巴之丞とよく似た顔の梅が枝は、巴之丞をよく思っていない?
千蔭とは縁のなかった吉原と歌舞伎役者だが
二人の関係に複雑な思いを感じながらも捜査を続けている中
またも巴之丞鹿の子を身に着けた女の遺体が川に浮かんだ
一方、病弱の母を持つお袖は、母を気にかけて通ってくる
呉服屋の者を快く思っていなかった
縁談が裏に隠れているのはわかっているが
自分が変わってしまう気がして受け入れる事が出来なかった
そんなある日、魔の手はお袖に向けられた
間一髪で難を逃れたのだが・・・
このお袖の話が何度も割り込んでくるんだけど
どこで繋がるんだろうと思っていたら
いきなり繋がるんですねぇ~
表モードと裏モードっていうんですか?(^◇^;)
割と淡々と進んでいくんだけど、キャラがいい
たぶん、この間で重要人物が出そろっていると思います
すごく読みやすくて楽しかったです。
これは続きが読みたくなります。
そして、mokkoはここでやらかしております。
実は、第二弾を先に読んでしまったんだなぁ~
だから、なんか背景が弱いなぁ~と思ってたんだけど
これを読んでいたら、断然印象が違ってましたわぁ~
やはりシリーズは、最初から読まないとダメです
っていうか、なんで間違ったかなぁ~(-。-;)
一応、順番に紹介した方がいいと思ったので
あえて読んだ順番を無視しての紹介でした(;^_^A