レトロ・ロマンサー(弐) いとし壬生狼/鳴海章 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:379P
発売日:2014年09月

物に触れると意識だけがタイムスリップするという
特殊能力を持つ桃井初音は、仕事で出会った表聡一郎に唆され、
彼が代表を務める「御先祖様調査研究所(ARI)」のメンバーとなっていた。
ある日、ARIに新選組関係者の備忘録が持ち込まれる。
その古いページに触れた瞬間、初音の精神は時を越え、
ひとりの少年の躰に入った。
そこは幕末、池田屋騒動直前の京都。
目の前には伝説の剣士・沖田総司の姿が…。
痛快歴史ミステリー!
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お気に入りのシリーズ第二弾です。
が、この続きが出てないみたいで悲しい(´Д⊂グスン

某テレビ局の契約社員だった主人公の初音は
突如現れて初音を引っ張りまわしてくれた表のせいで
見事にクビになったわけだが、表の思惑通り?に
御先祖様調査研究所(ARI)のメンバーとなった。
そして前作で初音が体験した写楽の事を
ゴーストライターを使って本にして
自分が著者として売り出しテレビ出演までしてた。
詐欺だぁ~!!ヽ(`Д´)ノゴルァァア!!

そして表の事務所に訪ねてきたのは、前回、遷移(飛んだ)した時
すれ違いざまに不敵な笑みを残して通り過ぎた彩雲・・・
やっぱり来たぁ~!!
しかも、過去に遷移した時と全く同じ姿。
更に現代では浮世絵評論家になってるし!

更に更に初音が3歳の時に出かけたまま帰ってこない
母親の事も知っていた。
前回、危険な目にあった時、都合よく助けが入ったのも
彩雲と母親が関係しているらしく、大いに絡んできます。
っていうか、ここで大まかな説明があります。
なるほど、初音が過去を見ることと、彩雲達の出現で
バランスをとってるんだなぁ~

さて、今回遷移した相手は久保松次郎。
表の事務所を訪ねてきた美青年の久保の先祖:松次郎が
新選組最後の局長:相馬主計の従者だったということで
備忘録に池田屋の事が書かれていたので鑑定を依頼しに来た。

しかし、表は池田屋騒動の時、相馬は新選組にいなかったし
その頃の隊士の中に久保という名前もなかったという。
安心して備忘録に触れた初音の頭にアフリカ象が落ちてきた。
それくらいの衝撃ってことなんですけどね(^◇^;)

そして無事に松次郎に遷移するのだが、いきなりですが
オキタソウジ キタァァ!!
しかも、これから池田屋ですぅ~
歴史的には、この時に総司が血を吐いたって事になってる?
しかし、本書ではそうじゃない。
まぁ~色々と細かい描写があるんだけど、
こっちの方がいいなぁ~

今回も遷移したり戻ったりするんだけど
二度目に遷移した時は池田屋の2年前。
触れた物によって、その時代に飛ぶらしいです。
松次郎は天然理心流に入門。そして初めて総司に会っている。
そして三度目が辛い。
剣士として戦いに参加できないって、辛いよね・・・
そして総司の死については、歴史的にどうなんだろう・・・
mokkoはこの話の方が好きだけど、切ない。
あまりにも切ない。゚(゚´Д`゚)゚。眠れなくもなる。

そして四度目で、函館に行きます。
いつも一緒だった清五郎の仕事に同行していくんだけど
松次郎は総司に頼まれた伝言を伝えるために行くのですよ。
そこで土方と再会。土方の憎まれ口がまた切ないのよ。
そして激戦の様子を見ることになるんだけど
土方の最後については、この説はどうなんだろう・・・
有名なヒーローには流離譚というのがあるらしいが
確かに色々聞くけど、微妙な気分です。

松次郎は相馬主計の最後を見届けたことになっている。
更に松次郎が亡くなる少し前にも遷移して
事の成り行きを教えてもらってました。

松次郎も清五郎も架空の人物なのかなぁ~
調べたけど名前すら出てこなかったし・・・
それでもうまく作るなぁ~
早く続きがでないかなぁ~
あ・・・でも、過去を知りたい人物じゃなと
読む気にもならないか(^◇^;)

それでも面白かったです(p^_^q)