0能者ミナト〈7〉/葉山 透 | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数;258P
発売日:2014年01月

七人ミサキ―入れ替わる魂を求め永遠に彷徨う、
悪夢のような怪異。
三年前、孝元が助力を求めたのは、今と変わらず横柄で
奔放な湊だった。
依頼人を守るために汲々とする総本山の手練れをよそに、
まったくやる気を見せない湊。
すでに悪命高い零能者に、僧達は忌々しげな態度を隠さない。
だが、湊の自由な発想とアプローチは
次第に皆の心を捉えていくのだった。
連鎖する呪い、そしてその数の多さ。
永遠に途絶えることがないという怪異に、
湊は思いもよらない方法で迫る。
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シリーズ第7弾。二本立てです。

表紙をめくったら、孝元のイラストがぁ~
思いっきりツボりましたぁ~
萌えましたぁ~(*´◇`*)

第一話「七」

過去のお話になります。
とは言っても、全く違和感無し。
振り回される孝元も、湊の毒舌も全く同じ(○ ̄m ̄)
四国や中国地方でよく目撃される怪異「七人ミサキ」
七人の怪異は、殺した人間を仲間にして、一人を成仏させる。
それを繰り返しているので、被害者は年間千人を越えるという。
神出鬼没で、遭遇するのは難しい。

今回の依頼は、七人ミサキに加えられたカメラマンの
後輩の女からだった。
連鎖する呪いを終わらせることはできるのか?

この怪異は知らなかったです。
いやぁ~、まさかそんな方法を取るとは・・・
っていうか、その発想がいつもながらスゴイです。
誰が思いつく?って感じですよ。

第二話「化」

人口三百人程の村人が全員消失した?
一人残された老人は花に囲まれて亡くなっていた。
消失から1週間も経過しているのに
残された怪異の気配は村全体に及んでいる。
怪異の正体は?
消えた村人はどこへ行った?

そうかぁ~
あれも怪異だったんですねぇ~
孝元のイラストの裏のイラストで正体はわかるものの
可愛すぎるではないのぉ~
そして泣けました。こういうのは弱いんですよ。

怪異に懐かれる湊って・・・
っていうか、間接的であれ、関わってたんですよね。
湊の優しさが垣間見えるお話でした。

湊が依頼を断る言い訳として言ったセリフに吹いた。
「ホームズか金田一か灰色の脳細胞か、見た目は大人、
 頭脳は子供の探偵にでも頼め」
見た目は大人、頭脳は子供って・・・ヾノ ゚ω゚ )ナイナイ


閑話「占」
いつもの場所でいつもの三人による雑談です。
気持ちをリセットするにはちょうどいいお話です。
そうだったのかぁ~って感じです。