ページ数:259P
発売日:2013年07月
とある寒村で、青年と家畜が惨殺される事件が起こる。
事件に“怪異”の存在を嗅ぎ取った御蔭神道は、高校生ながら
英才と称される水谷理彩子を派遣する。
彼女が現場で出会った発見者は少し年下に見える少年だった。
殺人現場を見ても落ち着き払い、冷静すぎるぐらい論理的な
少年―九条湊に戸惑う理彩子。
いつの間にか理彩子は少年のペースに引き込まれていくようになり。
湊と理彩子が出会い、初めて“怪異”に挑むことになった事件とは?
葉山透が贈る現代の伝奇譚。
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シリーズ第6弾
カバーイラストの服装は喪服ですね。
何故?と思いながら表紙をめくったら
なんとも可愛らしい湊に似てる少年が・・・
と思ったら、本人でしたぁ~
高校生の時があったのねぇ~
と、しみじみしてる場合ではない。
ハラハラしましたよぉ~
今回は2部構成というのか、1話と2話がリンクしてます。
第一話「首」
理彩子と湊の出会いと、初めて怪異に挑むことになった事件。
初めてにしてはショッキング過ぎる事件。
若くて、毒舌もまだ初歩的で、感情がチラチラと見えるのは
物凄く新鮮なんだけど、刑事に真実のねじ曲げ方がうまいと
思わせるくらいに、昔からキレキレだったのがよくわかる。
でも自ら解決した事件とはいえ、やるせない思いだったろう。
それを吐き出させてくれたのが、刑事の一言だった。
第二話「件」
10年前に解決したはずだった事件は、終わっていなかった。
怪異であっても、防ぎようがないと湊に言わせるほどに
最大というか最悪の敵。
自ら事件に乗り出した湊は、この因縁にケリをつけることが
できるのか?
負の連鎖というか、負のドミノというか
兎にも角にも逃れる術がないんじゃないの?と
思ってしまったけれど、湊ならきっと解決してくれる。
だって、自分で解決しないと、10年前にケリがつけられない。
そして前作で加わったサブキャラが、登場します。
倒れちゃうけど・・・(^◇^;)
なんか、いつもと違う湊を見ることが出来て
ハラハラドキドキ加減が加速しましたぁ~
考えるだけなのに、変に力が入ってしまいました。
ヒントは、思わぬところからヒョッコリ飛び出します。
それを見逃さない湊がスゴイ。
やっぱり、なるほど!と思ってしまいました(^◇^;)
閑話「戯」
二話構成の時に、最後に入っている短編。
上手く力が抜けるように(´▽`) ホッとさせる内容です。