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発行年月:2010年04月
サ イ ズ:269P 15cm
工学部の大学院生・舞面真面は、ある年の暮れに
叔父の影面からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。
そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、
財閥の長だった男、舞面被面が残した遺言の解明だった。
従姉妹の水面とともに謎に挑んでいく真面だったが、
不思議な面をつけた少女が現われたことによって
調査は思わぬ方向に進み…。
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初めましての作家さん。
Mirokuさんから頂いた本で
Mirokuさんのお気に入り作家の一人
あまりに楽しそうに読んでるから気なってたのですが
貰えてラッキー(p^_^q)
まずは登場人物の名前が読みながらも噛む(^◇^;)
財閥の長だった舞面被面(まいつらかなも)
影面(かげとも)水面(みなも)真面(まとも)
で、内容なのだが・・・
叔父から呼び出され、従姉妹と興信所の調査員と共に
被面が残した遺言の調査をする事になった真面
箱を解き 石を解き 面を解け よきものが待っている
この暗号をめぐるミステリかと思ったのだが
この箱と石と面はすぐに出てくる。
問題は、どう解くのか・・・
という謎解きかと思ったんだけど違ってました。
不思議な面をつけた少女が登場してから
何やら変な方向にシフトしていく。
表面的な暗号をめぐるミステリではなかったんだなぁ
とりあえず真面のぶっ飛んだ解釈で
謎は解かれ、理由の説明もあるんだけど
あまり書くとネタバレになるからやめます(^◇^;)
っていうか、最初の方で引っかかってる部分があって
どう考えても伏線の1つだよねぇ~って思ってたわけで
着地点はそこしかないだろうって想像してた。
でも、あっさり謎の決着つけられて、放置プレーですか?って
心配したんだけど、そこは大丈夫でした(^◇^;)
で、何だろう・・・嫌いではないんだけど
テンポが合わないというか、変。
ようやく慣れてきたと思うと崩される。
でも、先が気になって続きを読まされる
喉がむず痒いというか、奥歯に物が挟まったような
読みだしたら途中で放置できないというか
不思議な読み味です。
楽しいというのではなく、面白い。
Mirokuさんが面白いっていうのは
こういうことですかぁ??