腕貫探偵、残業中/西澤 保彦 | mokkoの現実逃避ブログ

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腕貫探偵、残業中 (実業之日本社文庫)/西澤 保彦
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発行年月:2012年06月
サ イ ズ:361P 16cm

「市民サーヴィス臨時出張所」で、市民の相談に乗る
腕貫着用の男。
明晰な推理力を持つ彼のもとへは、業務時間外も
不可思議な出来事が持ち込まれる。
レストランに押し入った強盗の本当の目的は?
撮った覚えのない、想い人とのツーショット写真が見つかった?
女教師が生前に引き出した五千万円の行方は?“腕貫男”の
グルメなプライベートにも迫る連作ミステリ6編。
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テーマ読み第7弾は、腕貫探偵。
二度目ましての作家さん。
そしてシリーズ2作目らしい。しまった(゚O゚;
1作目のつもりだったぁ~(||||▽ ̄)

腕貫・・・前は愛用してましたねぇ~
モチロン、可愛い奴ですけどね・・・
間違っても黒は使いませんってば(^◇^;)

腕貫探偵とはいっても、市役所に持ち込まれた相談事を
解決するっていうのではない。
この男、かなりのグルメというか食べ物に目がない。

「体験の後」
お気に入りのレストラン?で食事中に腕貫探偵が
事件に巻き込まれる。
でもレストランの中で警察より先に真相を解明しちゃう。
これは一種の安楽椅子探偵みたいなものでしょう。

「雪のなかのひとりとふたり」
1話でレストランで一緒に事件に巻き込まれた
女子大生からの依頼になるんだけど、最初は
事件だなんて思ってもみなかったけど、自分で撮った写真の中に
気になる写真があって、事の真相を推理しちゃうって奴
ここでも女子大生は市役所を訪れるのではなく
彼女(ユリエ)も食べ物には目がないタイプで、同じニオイを感じて
彼が出没するであろうグルメスポットに狙いを定めて
腕貫探偵を発見してしまう

「夢の通い路」
写真にまつわる話なんだけど、父の遺品を整理してたら
昔の写真が出てきて、けれど撮った覚えがない。
でも一緒に写っているのは、彼がずっと想いを寄せていた相手。
ってところから予想もしない結末が待ってるって話

「青い空がおちる」
定年退職予定の先生が急死するんだけど
地味にお金を貯めていたはずなのに、亡くなる直前に
全額引き出されていて、使い道がわからない。
で、知り合いをたどって腕貫探偵に話が持ち込まれる
これは、最後に結構シュールな結末が待っていたりする。

「流血ロミオ」
家庭教師のバイト先の女子中学生が部屋で殺された
彼女の部屋にいた隣の家の男子中学生は頭を怪我して病院行き。
犯人と思われる男は、逃走中に事故を起して死亡。
彼女は同じ大学の友人ユリエ経由で腕貫探偵に相談するが・・・

「人生、いろいろ」
とある男が、女と一緒に別れてくれない彼女の
殺害計画を実行する。
途中までは順調に運んでいたものの、ハプニングはつきもの。
更に、別のハプニングが待っていたりして
男はジレンマにもがくのだが、これも人生と思ってみたりする。
しかし、そこにも別の結末が用意されていたって話

最初は淡々と話が進んでいって、事件になっている
そこで呼び出されるか、たまたま出張中に相談されて
事件を解決してしまう
残業中と言われればそうなのかもしれない(^◇^;)
何と言うか事件を解決する時だけ現れるから
どうにも印象が薄い。彼が無表情の人らしいからなのかなぁ

この女子大生ユリエは美形なのに男勝り。
実はもう1人マオといつも行動してるのだが
2人は大学ではかなりの美形&キュートで人気者で
でもチヤホヤされているわけでもない。
いわゆる高嶺の花系だったりする。
後から1人、清楚系が加わるんだけどね

個人的には周りから注目されているのに気付かずに
二人の会話を周りの学生が耳をダンボにして
聞き入ってるのが面白かった(^◇^;)

辛かったのが、健康診断を受けに行く時に読んでいたからね
前日の夜に少し食べたきりで朝食貫。
だって、予約が13時だったからさぁ~
お腹がすいてる時に、食べ物の描写はキッツイです。
短編だから読みやすい上に、結構シュールな結末なのに
ユリエ達の存在のおかげで、暗くなり過ぎなくてよかった。

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