十三の呪 死相学探偵1 /三津田 信三 | mokkoの現実逃避ブログ

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十三の呪 死相学探偵1 (角川ホラー文庫)/三津田 信三
¥660 Amazon.co.jp
発行年月:2008年06月
サ イ ズ:346P 15cm

幼少の頃から、人間に取り憑いた不吉な死の影が視える弦矢俊一郎。
その能力を“売り”にして東京の神保町に構えた探偵事務所に、
最初の依頼人がやってきた。
アイドル顔負けの容姿をもつ紗綾香。
IT系の青年社長に見初められるも、式の直前に婚約者が急死。
彼の実家では、次々と怪異現象も起きているという。
神妙な面持ちで語る彼女の露出した肌に、
俊一郎は不気味な何かが蠢くのを視ていた。
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死相学探偵シリーズ第1弾。

二度目ましての作家さんです。
和モノのホラーは平気なはずのmokkoも
初めて読んだ禍家(まがや)が怖すぎて
そのシリーズの続きが読めなくて積んでます(^◇^;)
なのに別のシリーズに手を出してしまったのは
mirokuさんが面白そうに読んでいたので
とっても気になって送っていただきました。
(@`▽´@)/ ハイッ 頂き物ですо(ж>▽<)y ☆

mokkoが頂いたのは、前の表紙のようです。
今の表紙の方がめっちゃ好みです(*´◇`*)

主人公である弦矢俊一郎は幼少の頃から人の「死」が視える。
それが死神のようなものであったり、事故や病気の予兆だったり
見え方は色々。
祖母の能力を受け継いだと思われるも、祖母ほどの力はなく
彼はただ視えるだけ。
その力のせいで化け物扱いされ、引きこもりになり人間嫌いになる。
祖父母と一緒に暮らすようになり祖母の仕事を手伝いながら
普通に暮らせるようになった彼だが人間嫌いはそのまんま。

やがて高校を卒業して東京で探偵事務所を開く事になる。
普通の探偵ではなく、視えた「死」の原因を調査する
という意味での探偵業である。
調査となると真っ先にゴーストハントを連想したんだけど
ゴーストハントのように超能力や霊の専門機関にいた訳でも
法力や霊視、除霊や浄霊の能力がある訳でもない。
彼はただ視えるだけだから。
しかし彼には幼い頃からの経験がある。
その経験から死の原因と回避方法を導き出す。

こういうのは読んだ事ないですねぇ~
ホラーって大抵は被害者側から見た話だったり
プロの仕事っぷりを見てる話が多いと思うけど
自分の経験のみから解決方法を探すっていうのが
まさに探偵業というか、リアルなんだなぁ~

事務所を構えて最初に訪れたのはアイドル系の容姿の紗綾香。
しかし俊一郎は、ろくに話も聞かずに追い払ってしまう。
なんせ対人関係に問題大有りだからね・・・
まぁ~死が視えなかったから追い出したのだけど・・・
しかし二度目に事務所を訪れた紗綾香には
ハッキリとした死の予兆が見てとれた。
目出度く紗綾香は事務所の第一号の依頼者となる。

紗綾香は式の直前に婚約者が急死し、彼の実家では、
怪異現象が立て続けに起きていた。
これは彼の実家に行った方が良いと判断して
調査を開始するも、婚約者の義兄弟達が立て続けに死亡する。
そこでは何が起こっているのか?
俊一郎は婚約者一家に取り憑いた死を取り除く事ができるのか?

いやぁ~ジレッタイ。
なかなか真相にたどり着かなくてジレッタイ。
しかも彼の実家にいる人間が多くて、全員が対象だし
自分の経験が全てだからね・・・
そこがまたリアルだから、面白くもある(^◇^;)
ミステリでは全く推理できないmokkoでもホラーでは大丈夫らしい。
すぐにオカシイと思って、絶対にオカシイと思って
やっぱりって感じでした。
これは怖くはないです。
原因の究明と、導き出した対処方法に、なるほどぉ~と唸ってしまった。
これはなかなか面白いです。

カバーイラストに描かれている猫さんは「僕」といいます。
最後にたまらなく愛しさを感じます(*´◇`*)

さて第二弾を読みます。
ア( ̄O ̄!三弾までありますからぁ~(○ ̄m ̄)