猫は知っていた―仁木兄妹の事件簿/仁木悦子 | mokkoの現実逃避ブログ

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猫は知っていた―仁木兄妹の事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル)/仁木 悦子
¥620 Amazon.co.jp
サイズ:302P 15cm

時は昭和、植物学専攻の兄・雄太郎と、音大生の妹・悦子が
引っ越した下宿先の医院で起こる連続殺人事件。
現場に出没するかわいい黒猫は、何を見た?
ひとクセある住人たちを相手に、推理マニアの凸凹兄妹探偵が、
事件の真相に迫ることに―。
鮮やかな謎解きとユーモラスな語り口で一大ミステリブームを巻き起こし、
ベストセラーになった江戸川乱歩賞受賞作が、装いも新たに登場。
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象→犬→麒麟→ミミズク→猫→ライオン→蛇と続きまして
テーマ読み第8弾は、またまた「猫」です(^◇^;)
翠香さんとカブッてしまいましたぁ~

仁木兄妹の事件簿シリーズ第2弾
そもそものきっかけは読書家天使の恵さんのレビューを読んで
これは読みたい!と思って、2冊まとめて購入。
カバーイラストもツボでした♪

これを読むために先に「私の大好きな探偵」の方を読んだんだけど
どうやら失敗だったようです。
短編集の方では妹の悦子が中学の時から母親になるまでを
描いていたので頭が混乱してしまったんですよね。
先にこちらを読むべきでした。


植物学専攻の兄・雄太郎と、音大生の妹・悦子が
箱崎医院の空き部屋に間借りすることになった。
引越し早々に入院患者の男と箱崎家のおばあさんが行方不明に!
黒猫のチミもいなくなっている・・・
仁木兄妹も捜索に参加して探し回っていたら
行方不明の患者からの電話を妹の悦子が受けた。
仕事で出張していると一方的に用件を言って電話は切れた。

一方、兄が庭にある防空壕に抜け穴を発見。
抜け穴は隣の寺に通じているらしく
中に箱崎家のおばあさんの遺体があった。
疑惑の目は、出張しているという男に向けられた。
そして今度は看護婦が殺され、入院患者の母親が
殺されかけた。
犯人は疑惑の男なのか?それとも・・・


改めて驚かされるんだけど、本作が書かれたのが
昭和31年ってこと!
確かに文中の表現や貨幣価値なんかで、あぁ~と思うんだけど
今でも全然面白く読めます!

出版までのいきさつを考えると、江戸川乱歩は偉い!と思う。
この作品は元々、河出書房の『探偵小説名作全集』の別巻として
公募された新人の書き下ろし長編の第一席に入選した作品だった。
しかし、その発表がある前に同社が経営破綻し刊行不可能となり、
江戸川乱歩の勧めもあり、公募新人賞の江戸川乱歩賞に回され
そして32年に実質最初の受賞作となった。by wiki

やっぱり面白いものは面白いのですよ。
兄妹の会話をベースに話が進んでいくんだけど
これがまた可愛らしいのですよ(○ ̄m ̄)
草食系の兄と、ポッチャリ体型だけど行動派の妹。
周りの人との会話がご丁寧で、昔ってそうなのかぁ~と
感心してみたり・・・

そして相変わらず推理できないmokkoは
最後まで犯人わかりませんでした(^◇^;)

兄の雄太郎が国電の巣鴨駅に行くシーンがあったので
ちょっと興味本位で調べてみたら、あるもんだわ♪

昔の巣鴨駅ロータリー周辺写真
mokkoの現実逃避ブログ-0730su01

現在の同じ場所。
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工事してるところが駅の北口だったかな?
とげぬきき地蔵尊に行くには、この出口を出ます。
この反対側がテレビでおなじみの巣鴨地蔵通り商店街入り口です。

そして昭和33年の朝日新聞に載った広告記事だそうです。
左が1月。右が2月。
mokkoの現実逃避ブログ-0730ho01
時代を感じるわぁ~♪

そして解説に、若竹七海さんの「猫島ハウスの騒動」を読むと
ニヤリとできると書いてあった。
チェックしてた作品だわ・・・

猫島ハウスの騒動 (光文社文庫)/若竹 七海
¥700 Amazon.co.jp

そりゃニヤリとしたいでしょ~о(ж>▽<)y ☆
いつか読むわ( ̄ー+ ̄)

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