ミイ子「私、中村リアのファンだって前言ったよね?昨日ね、復帰後初の彼女のインタビュー読んだの。もう…泣けた〜!オシャレなカフェでカフェラテ飲みながら泣いたよ、私!」
マリカ「公共の場で感情を撒き散らすの、得意よね。で、今回は何に心揺さぶられたの?」
ミイ子「リアさ、あんなに美人で人気で、インスタもキラキラだけど、人生に全然満足できなかったんだって。過去のトラウマにも苦しんでて、恋人も見つけられなくて、自分の人生失敗だって思ってたって!」
マリカ「なるほど。美貌と成功は、内面の嵐を抑えるには不十分だったわけね。前も言ったけど、人生はフィルターじゃ誤魔化せないのよ。」
ミイ子「ほんとそれ!見た目完璧でも、心はボロボロってあるあるすぎて震えた。私も去年、髪色バッチリでも中身が全然バッチリじゃなかったもん!」
マリカ「髪色で全体をカバーしようとする、その前向きさだけはバッチリだったわね。」
ミイ子「私そこまで浅はかじゃないわよ。でもさ、リア、今は少しずつ自分を取り戻してるって言ってて。なんかね、『破片を一つずつ拾ってパズルしてます』みたいな表現で。素敵じゃない?」
マリカ「それ、むしろホラー映画のオープニングみたいだけど、わかるわ。私たち、常に何かを“直さなきゃ”“完成させなきゃ”って焦るけど、何度も言ってるけど、そもそも人生って未完成が標準装備なのよ。」
ミイ子「うん、もちろん覚えてる。だから私もこのままでいいんだよね!」
マリカ「いや、それはちょっと掃除してからにしなさい。未完成と未処理は別問題よ。」
ミイ子「相変わらず痛いとこ突くよね…。でもさ、リアの言葉で一番ジーンときたのが、『完璧じゃないけど、今の自分の人生がちょっとずつ“本当に良い”って感じられてきた』ってとこ。私もさ、最近自然なしわが寄ってる服とか、なんか好きなの。しわしわだけど、それも味!」
マリカ「それ、ただアイロンがけが面倒くさいだけの言い訳じゃなくて?でもまぁ、しわも人生の模様ってことね。」
ミイ子「そう!私たち全員、人生のしわくちゃTシャツを着こなしてるんだよ〜!」
マリカ「私は即効アイロンかけるわ。」
ミイ子「心のしわは誰にも伸ばせない。…って、私今ちょっと名言言わなかった?」
マリカ「名言風の迷言ね。でも悪くないわ。完璧じゃない日々も、笑って話せる相手がいれば、それだけで充分、素晴らしい。」
ミイ子「だよね!なんか、さっきまで今日の買い物リスト、真剣に考えてたけど、夕飯手抜きでもいいかなって気になった!」
マリカ「唐突な生活改善。人生論から冷蔵庫直行なの、ある意味潔いわ。」
ミイ子「だってさ〜、完璧じゃなくても、ちゃんとごはん食べて、ちょっと笑ってれば、それでけっこう幸せじゃない?」
マリカ「確かに。人間って、結局お腹すいたかどうかで世界の見え方変わる生き物だしね。」
ミイ子「うんうん、だから今日はだらだらして、ちゃんと自分にやさしくしよっと。冷凍うどんに卵でも乗せてさ。それだけで十分幸せ。」
マリカ「それ、ほぼ哲学よ。“足るを知る、冷凍庫”ってやつね。」
私たちは、社会的に成功や完璧とされる姿、安定したキャリア、健康な体、理想的な人間関係などを目指しがちです。しかし、外からどれほど良く見える人生であっても、内側の満たされなさや苦しみは、それとは無関係に存在します。
完璧さとは、人それぞれに定義が異なるものです。表面的には輝かしい人生を歩んでいても、本人が深く悩み、自分自身を「失敗」と感じることもあります。ある人にとっての「理想の人生」が、別の人にとっては重荷にさえなり得ます。だからこそ、他人と比べるのではなく、自分にとっての「心地よさ」や「満足感」を見つけることが大切です。
たとえ病気や過去の傷、未解決の問題を抱えていても、「今この瞬間の中にある、小さな幸せ」に目を向けることで、人生は少しずつ変わっていきます。完璧を目指すことよりも、自分の現実を受け入れ、そこで育つ穏やかな喜びや希望を見つけること、それこそが、本当の意味で「素晴らしい人生」への第一歩なのです。
