人を苦しめて堅・美・完全を期せず 国家事業でも、社会事業でも、営利事業でも、もしくは宗教事業でも、既記のごとく衆心の集まらざる事業を興し、且つこれを堅牢《けんろう》にし、美麗《び れい》にし、且つ完全にすることは、最高道徳にては絶対に排斥いたします。ただし自分一人の力にてかかる奢侈《しゃし》をなすことは詮方《せんかた》なき ことにて、ただその人がついに滅亡するのみのことでありますが、他人の力を俟《ま》つ事業は特に大いに注意せねばなりませぬ。 広池千九郎WEBSITE格言の間より