4/11夜『VIOLET』 | こんな素敵な日には

こんな素敵な日には

観劇記録など。稚拙な思い込み備忘録です。

 

まだ追い付いていない記録
4/11夜 藤田俊太郎さん演出の『VIOLET』行ってきました。
 
幼いとき顔に大きな傷を負ったヴァイオレットの旅
露骨な人種差別の時代
前半は居心地悪く、苦しかったです。
 
キャストさんがとってもあってて、いい歌があり
新しい扉を開くようなそんな最後で、昇華されていきました。

 

 
オーナメントだらだらと偏った思い込み個人的メモです。注意内容に触れています。
 
仕事帰りに東京芸術劇場プレイハウスへ
2020年の時、中止になり、その後3日間5公演だけできて
吉原光夫さん、代役成河さんが出られてたので気になっていましたが、コロナ禍みられず。
今回は、キャストが変わり、演出も変わったそう。
 
チケットとっていませんでしたが、年度初めのどこかでいけないかと思っていたら、直前に2階サイド席に優待をみつけ、アフタートークの日にタイミングあって行くことにしました。
原作も知らず、藤田さんがイギリスで演出された作品の日本版キャストですね。
 
芳雄のミューにも皆さんで出てくださって良かった。

 

 

注意偏った私の感想です。
 
この劇場のレンガの内装によくあう舞台のセット。
空間が繋がっているようにも感じます。
ジェーン・エアみたいにオンステージシートがありますね。
間近にみれてすごいけど、客席の方が座り心地はいいと思うのでこちらで充分良かったってつい思っちゃいました。
 
ラグタイムに続き、人種差別がある作品ですが、冒頭の映像で、こんな時代ですよって映し出され、重苦しい気持ちで始まりました。水しぶき、水音や水たまりのざわざわしたり、波紋の様に広がっていったり。ストプレのようだったり。
 
強い意志でお金を貯めてバスで1500キロ旅をして、伝道師さまに傷を癒してもらうと信じているヴァイオレット。
信じてるからこその危うさや頑なさ、ルッキズム。
バケモノのような顔といいつつ、傷メイクはなく、スカーフなどで顔を隠したりもしてなくてバスの旅で初めて会う人とあんなに向き合えるかなと勝手に落ち着かない気分でもありました。
 
「On My Way」などいい曲だなあと思うものがあって、まるでアテ書きかと思うようなキャストさんたちが良かったです。
 
翻訳・訳詞は、梅芸の社員さんがされたそうで、イリュージョニストのご担当もされていた方。
イリュージョニスト!!どうぞよろしくお願いします飛び出すハート
 
 

バスヴァイオレット:三浦透子 さん/(Wキャスト屋比久知奈さん)

屋比久ちゃんのヴァイオレットきっとすごくいいだろうなってよくわかります。

三浦透子さん、舞台で初めて拝見しましたが、歌も心地よくとても良かったです。

私はドライブ・マイ・カーが印象的です。

深い悲しみの瞳に、憂いがあって、強さもあって、ヴァイオレットとspiさんとのシーンに本当に良かった・・って思いました。涙ぼろぼろ流されてて、呪縛から解けたようでした。


フリック:東啓介さん、高い身長で黒人の軍人さんグルーヴ感ある歌声と屈折したフリック良かったです。


モンティ:立石俊樹さん、色白で白人の軍人さん。女遊びしてそうだけど信じたくもなるのが絶妙にぴったり。フリックとヴァイオレットとの関係もベトナム戦争へ行けてしまう皮肉だったりも。


クリスティーヌ楽しみにチケットとっていたsaraさん。

ファントムは残念でしたが、こちらで観れてよかった!

配信でみたカウントダウンコンサートも良かったけど、やっぱり歌声カッコよかった!

 

何役もされて、歌声も良かったです!

ヴァージル:若林星弥さん、

リロイ:森山大輔さん
ルーラ:谷口ゆうなさん
老婦人:樹里咲穂さん

 

ブルース、ゴスペルとか、ブラックミュージックとか?色んなジャンルが聴けて良かったです。


そして、伝道師!原田優一さん!!

やばかった。インチキくさくてぶっ飛んでました。

すまし顔は上川一哉さん?って思うくらい似てると前から言われてますが指差し

違うわ、上川さんはコレはないわ、って密かに爆笑でした。

周りも笑ってたスーパー伝道師タイム!?またみたい!


父親:spiさん。

もう、ほんとspiさんに全部持っていかれるーー

ドリームガールズのspiさんと、この父親役のspiさん好きですっ


結構出番だったヤングヴァイオレット:嘉村咲良さん(生田志守葉 /  水谷優月)

マチルダの嘉村さん楽しみにしてました。ラグタイムでは観れなかったけど、ラグタイムは生田志守葉さんだった)さすがですが、聞き取りづらいのが残念

スウィング 木暮真一郎 / 伊宮理恵

木暮さんも観たかったー。またお目にかかれますように!

 

 

アフタートークは、稽古場からいい雰囲気なのが伝わりました。

立石さんは、ゆるふわな天然なのかな。面白い爆笑

ヴァイオレットは時間をわけてお稽古して、違う役作りになったと。

両キャスト観たくなりますよね。

 

休憩なしの2時間10分。1幕もので良かったと思います。

作品にもよりますが、幕間なしで一気に集中できて、座ってしまえば幕間の出入り気にしなくてもいいので私は結構好きです。

 

今回は、プラスそのままアフタートークで、ちょっと時間も気になりましたが、楽しめました。

 

前半がちょっと苦手だったので、アフタートークの日で良かったです。

 

公演中、近くの方で、寝てる方や、集中してなさそうな方がいたり

一方では、ずびずび泣いたり、いっぱい笑ってる方もいて、好みは別れるのかなというのが正直なところです。

 

 

 

 
スタッフさま メモ
 

音楽:ジニーン・テソーリ
脚本・歌詞:ブライアン・クロウリー
原作:ドリス・ベッツ「The Ugliest Pilgrim」
翻訳・訳詞:芝田未希
演出:藤田俊太郎
美術:原田愛
照明:日下靖順
音楽監督・ピアノコンダクター:江草啓太
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
振付:新海絵理子
音響:宮脇奈津子
映像:横山翼
歌唱指導:柳本奈都子
稽古ピアノ:宇賀村直佳
照明助手:関口大和
演出助手:守屋由貴
制作:今野亜希
舞台監督:倉科史典
宣伝美術:榎本太郎
宣伝カメラマン:伊藤大介(SIGNO)

企画・制作・主催:梅田芸術劇場
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場(東京)