命、そして感謝 ~生まれてきた命へ~ | モカ族一家のワン⭐︎モモな日々♪

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モカ族のチワワっ子達+トイプードル+フクロモモンガとの楽しい暮らしと、てんやわんやな日々の日記です♪




前回のブログで、我が息子っち「りょーじまる」に


二十歳のお祝いコメントをありがとうございました。





当日は月曜日でしたので、酋長の提案により前日お寿司屋さんで


家族3人揃ってお祝いをしてきました。


早速、生ビールで乾杯しました。





大人の仲間入りを果たしたりょーじまるは、少し照れくさそうに


二十歳の抱負を述べていました。





現在、大学2年生。居酒屋さんでアルバイトもしているりょーじまるは


わたくしが思う以上に世の中を見渡し


様々なことを見つめ感じる日々のようです。





20年前普通分娩で生んだものの、その頃から体調を崩し


思うように動けずにいたわたくしでした。


以降、不正出血が10年間続き何度も病院に足を運びました。


父や母、周囲の方々の助け無しでは


りょーじまるを育てあげれなられなかったことを、ひしひしと実感しています。














産んだだけでは、母親にはなれないということ。


産みの苦しみもありましたが、それから果てしなく続く子育てというものに


途方に暮れることも度々でした。





生まれた命を目の前にしながら


わたくしはいつも自分という命の存在に弱気で


母親としての強さを備えるまでに相当な時間を費やしました。












その頃、生まれ育った福岡を離れ


知り合いのいない長崎に住んでいましたが


いつもニコニコ笑っていたりょーじまるを見つめる程に


幸せな気持ちより寂寥感を感じて、自分の体と心に情けなさを感じるのでした。


子育てというのを純粋には楽しめず


ただただとてつもなく、それは大きな責任としてのしかかる日々でした。







21歳のわたくしは、30代、40代の主婦の人達と器用に交流することすら出来ず


夕方、誰もいなくなった公園に行っては夕焼けばかり見つめ


孤独感に苛まされていきました。











あの頃、母親としては何と不器用だったのかとつくづく感じます。






そんなわたくしの心が投影されてしまったかのように


りょーじまるは5歳まで、簡単な単語は言えても


会話が出来ずにいました。






赤ちゃんの頃から絵本を読み聞かせ


家にいる時間は、語りかけたりということはしていたのですが


単語と単語がつながり、会話という形になりません。





自閉症ではないかと疑われ


りょーじまるの笑顔を見ながら、そんなことはない、ウソだ!と


わたくしは同情の目をしたり、分かったようにアドバイスする他人が


大嫌いになっていきました。












福岡に戻って以降


「言葉の教室」に通ったりしましたが、成果はみられません。


保育園に預けるのに面接に行くと、天井にハチが飛んでいたのを


見つけたりょーじまるが大騒ぎし


それを見ていた園長の、「この子は普通じゃないんじゃないですか」という


心無い一言で、わたくしの心はズタズタに引き裂かれてしまうのでした。





何よりも、子供を預かる教育者としての言葉じゃない


あなたは失格者だ!という怒りの気持ちががふつふつと沸いて出て


絶対にこの子を何とかしてみせる!と


心に誓ったものです。





それからほどなくして


園長の教育に賛同する方々が遠方からも集まる私立の保育園と出会い


りょーじまるを受け入れて頂くことが出来ました。












保育園にいる間、運動も苦手、言葉も苦手、人とうまく交わるのも苦手でしたが


ここはりょーじまるにとって、丸ごとの自分を受け入れてもらえる


そんな場所でした。


一人だけ、いつも手をつないで面倒を見てくれる女の子、Yちゃんがいて


りょーじまるは彼女に守られていました。





そんなりょーじまるでしたが


小学校入学と同時に、会話が成立し、友達も出来、ゲームに熱中し


中学から陸上部の選手となり、行きたい高校を目指して猛勉強。





無事に入学すると、保育園時代に一緒だった子達とも再会し


3年生の時にはいつも守ってくれていたYちゃんと同じクラスになるという


素敵な出来事もありました。


そして、真夏も真冬も、どんな時も


最後まで陸上部の選手として頑張り通したりょーじまる。






大学も、目指していた所へ入学することが出来ました。













あなたはこれからも、目指したい場所へ向かって一途に歩いていくでしょう。


その笑顔と優しさを持って、恐れることなく果敢に自分の人生を


歩いて欲しい。





いつも頼りない母でしたが、何の文句も言わずに


ずっと一緒に歩いてくれてありがとう。





ここ数年は入院ばかりして


沢山の心配を掛けてしまってごめんね。


「お母さん、大丈夫?」というのが


あなたの口癖になってしまいました。





こんな弱い母ですが、あなたは心身共にわたくしを育ててくれました。





今、あなたという命に、心から感謝しています。