別のアメーバブログの管理者様(女性)がより詳細なあらすじや感想がなかなかのボリュームにて綴られています。
川端康成 「少年」 (malaviyaのためいきより)
作品への取り組みにはこの場にて感謝申し上げます。これから読もうとする方々にとっても有用な事前情報と考えます。
むろん男性たる私の推察ですが、男の本格的書き手によるBL(ボーイズラブ=成人が少年を愛する属性も含まれます) 作品は、女性による同作品群に見慣れている女性読者たちにとってはかなり斬新なのではないでしょうか。
さて女性によるBLの元祖・草分けと言えば森茉莉(森鴎外の長女)が挙げられますが、その代表作にも女性ならばでの筋の当らない突飛な展開あるいは少年の心理描写の欠点が見受けられます。
これについてはここで軽々と論じるのではなく、早い時系列でBLを世に出した森女史に敬意を表していつかの改欄課題としましょう。
掲載の際には当欄からも追記リンク差し上げます。
いっぽう、稲葉真弓現役女流作家の例の作品については彼女がBLを主として書かれているわけではないことに加えて、少年愛はあくまで扱う事件の要素であり小説の主たる基軸ではない、つまり主人公が少年ではなく少女に恋慕しての犯罪であったとしても小説の展開にあまり変わりはないであろうという点では森茉莉作品への論難と同様に扱う事はできないと思うところです。
参考