構造から改革しないと第二、第三のマカリックの出現は必至でしょう ローマ教会 | mojorのブログ@事件等を教訓に己を律しよう!

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聖職者の欲望関連をバチカン声明から思考

続報

 

バチカン(ローマ教皇庁)は10日、バチカン(ローマ教皇庁)は10日、ワシントン大司教や全米カトリック教会の要職を長年務めたセオドア・マカーリック元枢機卿による未成年者への性的虐待疑惑などに関する調査報告書を公表し、歴代教皇は疑惑を知りながら元枢機卿を重用し続けていたことが明るみになったことなどの報道が出ました。約450ページにも及ぶ報告書に90人以上の供述が記されているそうです。

 

それによるとマカーリックは若い信徒と同じベッドで寝たり、股間を触ったりする行為がたびたび目撃されていて告発する匿名の手紙も多数寄せられていたにもかかわらず歴代教皇はこうした疑惑を知っていたが、処分を怠っていたといいます。

 

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 読売新聞オンライン 2020/11/12 08:22 引用

元枢機卿、若い信徒と同じベッドで寝て股間触る…歴代教皇も黙認 :

 

マカーリック氏には1970年代から性的虐待を行っていた疑惑がある。枢機卿はカトリック教会で教皇に次ぐ高位の聖職者だ。教皇から任命される一方、教皇を選ぶ権利を持つ。

ttps://www.yomiuri.co.jp/world/20201111-OYT1T50206/?from=yhd

 

2020年11月11日 「カトリック・あい」
バチカンが元米枢機卿の性的虐待に関する膨大な報告書発表・世界の司教、聖職者への教訓に+全文も
ttps://catholic-i.net/bachikan/・バチカンが米元枢機卿の性的虐待に関する膨大/

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読売新聞が報じる同衾等させた「若い信徒」が男性であることは「カトリック・あい」が報じる、「マカリックの犯罪が明るみに出たのは、2017年9月に米ニューヨーク大司教区が、前枢機卿のマカリックについて「1970年代に当時十代の少年に性的虐待を働いた」との告発状を、バチカンに送ったことによる。」のくだりからも明白でしょう。

 

マカーリックの行為の悪徳性は議論の余地はないものと思われますが、歴代教皇はこうした疑惑を知りながら処分を怠ってきたということが着目されてきましょう。なぜでしょうか?匿名だから相手にしなかった? いいえ、事の重大性から告発がたとえ匿名であっても何らかの作為はできたはずです。

 

もしかしたら聖職者の妻帯が禁じられているカトリック教会の構造問題として同性年少者への性的虐待は歴史的にも相当遡って以来、存在する問題だったから、何もできなかったのではないでしょうか。

たとえばある教皇が作為しようとしても、「お前はどうだったんだ?お前の弟子系列の某は不問なのか?」等の逆尋問も予想され結果的に処分はおろか尋問もままならない状況があったのではないでしょうか?

 

そもそもキリスト教は仏教と異なり同性愛を教義の上から公然と否定しています。(仏教ではほんの一部の経典に言及はあるものの、同教の一般的教義とはなりえていません)

対策としては、たとえば聖職者であっても18歳以上の同性との肉体関係を伴う交際や婚姻は解禁という施策を現教皇がとれば、構造問題とも思われる教会内での隠避な少年へのわいせつ行為の問題は少しは解決するのではないでしょうか。

異性との関係も私見ではそれが望ましいのですが、さすがに子孫を残す世襲を禁じているのであれ出産が見込まれるものへの解禁は困難な部分はありましょう。ただし、仏教であれキリスト教であれ聖職者も性的欲望からは逃れることができない人間に過ぎないことを教皇も自覚すべきでしょう。

 

いずれにせよ何もしなければマカリックのような男はこれからも出てくるし、横たわる構造も変わりません。教皇の英断を、私はクリスチャンではありませんが、宗教に関与する年少者の性的被害がなくなることを望む者として大いに期待するところです。

 

追記

告発の手紙を長年にわたり無視か ローマ教皇庁(バチカン)

マカリック元枢機卿(91)、少年への性的虐待の疑いで訴追