人が「わかる」というのは新しい情報が自分の頭の中のファイルに収まった時なのです。
反対に知識のファイルを検索して、収納すべきファイルがないとき、「わからない」という内的な言葉が浮かんできます。
最近読んだ本にあった言葉です。
子供の頃から倫理の授業が好きでした。
ヨガを始めたきっかけのひとつに、
心に効くらしいと聞いたのもあります。
哲学や心理学といった、
心の世界のことにずっと興味があるのに、
なんせ「わかる」ことが全てみたいな、
カタイ頭という矛盾を抱えているので、
学びの障害が多い私、悲しい(笑)
だからヨガ哲学に出会ってからも、
「わかる」範疇を超えることに出会うと、
頭がフリーズしてしまい、
今まで生きてきた観念にとらわれて、
フィットしたと思ったのに、
また離れたりの繰り返し…
頭で考えるクセが抜けないので、
「わからない」ことが受け入れにくく、
見えない世界に対する不快感や疑問が、
まだどこかにあるのだと思います。
人は未知のものに、
恐怖を感じる生き物らしいですから。
それでもなお不思議と、
知りたいと言う気持ちになれるのは、
「守られている感」があるからなのです。
しかし私のマインドはまだまだ粗雑で、
全開に蛇口をひねったホースから出る、
勢いだけの荒ぶる水しぶき(笑)
なのにそれをずっと、
手懐け導いてくれた力を感じています。
ヨガの世界への扉を開けてくれ、
守ってくれた何かがあります。
本当に感じています。
これは具体的なチャンスや出会い、
側で応援してくれている皆さんも含めての、
ひとつの大きな力だと思っています。
世界はいつも味方してくれました。
もちろん良いことばかりではなく、
何でこんなことが?
と思うようなこともありますが、
私は良いこと、悪いこと(と言われるようなこと)は、
みんな平等に与えられていると思います。
でも今は、
一見悪いような出来事が起こっても、
「ここで気づきなさいよ」
と言われている気がします。
この課題をクリアしなさいというサイン。
身体の痛みも、心が痛い出来事も。
真ん中からズレてるよというサイン、
私に気づけと教えてくれているのですよね。
✳︎
浮き沈みの激しいマインド保持者の私は、
そんな考え方があるなんて知らずに
七転八倒の生き方をしてきたので(笑)
こんな穏やかな向き合い方があるとは、
目からウロコと言うか。
これを知っていたら、
きっと鬱になんかならならなかったぜー!
と思うのですが、
知るために鬱になったのでしょう。
コンサバな私はあそこまで落ちてやっと、
私を形成していたほとんどを手放せたのです
その出来たスペースに、
今あるものがドンっと入ってきたのですから
ありがたい課題です。(感涙)
ただ(何度も言いますがw)
あまりにもまだ粗雑なもんで、
静かな湖面でないと 見えない湖底の石
(石=私の本質)は、
時間に急き立てられた途端、
あっという間にホースの先から
勢いよく出る水によって掻き消され、
振り回され、
見えなくなってしまうのも事実です。
そもそも時間の概念というのは、
ヨガではマーヤ(幻想)ということで、
私の頭の中で作り出しただけのもの。
つまり本来は振り回されないもの。
だからそうならないよう、
「考える」でなく「感じる力」を
アサナ(ポーズ)や瞑想や呼吸法、
つまりヨガで養っているんだと思います。
その力で日々軌道修正をして、
与えられた課題をクリアしていくからこそ、
きっと「※私の中の神さま」
※宇宙・根本原理・ブラフマン・アートマン・大いなる存在・呼吸・幸せの青い鳥…名前は何でもいいです。
から離れずにいられるのだと思います。
一生練習生の私です。
いつも守ってくれてありがとうございます。
✳︎
へぇーそうか。
世界は広いなー。
そうやって、
「わからない」ことを認識しつつも、
やりながら「わかっていく」。
思考の柔軟性からくる
生きやすさへの取り組みは、
私の好奇心でもあり、楽しみでもあり、
この先もずっと一緒にやっていきたい友。
今うまくいっていないなら、
今までと同じやり方じゃだめ。
ヨガの端くれに席を置いて、
少しずつ学びなさいよと準備してもらい、
チャンスを与えてもらった今回の人生。
気の済むまでやらせてもらおう。
AYOG(アヨグ)が5周年を迎えて、
改めてそう思うのでした。
いつも支えて下さる皆様、
改めてありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
そして最後に最近の気づきをひとつ。
ヨガ的な生き方と、
リアル社会の生き方。
一見相対関係にあるようにみえますが、
それって、
なんだか「陰陽太極図」だなと。
そう考えると、
「わからない」ことへの抵抗心が薄れ、
より楽に受け入れられるのではないかと。
そう思うのでした。
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