警官の血 / 韓国
2022年製作 119分 DVDレンタル
2023年79本目(韓国映画56)☆☆☆
警官殺害事件の裏で糸を引く人物として浮上した、広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン。出処不明の莫大な後援金を受け、裏社会に精通しながら違法捜査を繰り返していた。彼を内偵調査するのは、警官の父を持つ新人刑事チェ・ミンジェ。二人は新種の麻薬捜査をするも、捜査費が足りず、ガンユンは遂に警官として越えてはならない一線を越えてしまい……警察内部の秘密組織とその裏に隠された不正行為、そして、殉職した父の真相。警察組織の闇に触れるとき、予想を裏切る展開が待ち受けるー。
いや~・・・・私の理解が及ばなかった・・・
難しい~!
でも、分からないなりに面白かったのは、さすがなんですよね。
きちんと理解出来ていなくても、最後まで引っ張り続ける、
演技力と画力でした。
始めは「内偵」が目的で、ガンユンを観察するミンジェ。
けっこう、大胆に内偵するし、めちゃくちゃ仕事も出来るヤツやん!って
意外な感じでした(笑)
ガンユンだけに集中していたものが、彼に同行する事によって、
ガンユンから、その人間関係に観察は、広がっていきます。
そして、その全体像が見えた時に、
ミンジェがどう変わっていくのか。
とても見応えのある作品だったと思います。
ウシク様の初々しい感じが、真実を向き合っていく過程も素敵だし、
ジヌン様の、「父性」も、ダダ洩れでした。
個人的には、みんな強面でもなくって、
どっちかというと、可愛い顔のような気がして。
悪者も含めて・・
映像的にも、そむけたくなるような暴力シーンもないし、
観やすかったかな~と思う。
ウシク様のアクションシーンもあるんですけど、
これが、何というか、
暴力的というよりも、キレが美しいので、
目を背けたいというよりも、もっと観たい!!
ウシク、かっこいい!!って感じなんです。
なので、もう少し、
私のような阿呆でも理解できるような展開だったら、
更に良かったなぁ~とは思いました。
以下ネタバレです・・・というか覚え書き
・ガンユンは、莫大の資金と人脈で、大きな麻薬取引などの事件で成果をあげていたが、
そこが、問題視されて、内偵の指示がミンジェに下った。
・ガンユンに資金調達をしていたのは、延南会であり、
企業などの寄付を得て、そのお金がガンユンなど広域調査隊の資金源になっていた。
・延南会は、ガンユンとミンジェの父親が構築したシステムだが、徐々に悪用されるようになった。それに反発したミンジェの父親は葬られてしまう
・延南会の最大の財源である会長の息子が、悪いヤツで、
この手下が、警官殺しに関与。それを偽装するために、別の犯人を用意する。
・この息子が、麻薬王ナ・ヨンビンの取引にも関与している為、
この件についての延南会から捜査への資金援助を打ち切られた。
・資金のないガンユンは、麻薬常習犯の金貸しからお金を借りたり、
麻薬取引を行うドンチョルにお金を借りる(←この辺りがグレーゾーン)
・借りたお金は、麻薬王ナ・ヨンビンの新製品発表会への参加料になる
(コーヒーに麻薬が入った新製品だって)
参加料を持たせて、ヤクザが潜入し、ナを捕まえる。
どさくさに紛れて、参加料を持ち逃げしたヤクザは、
ガンユンの命令通り、お金を警察署へ戻す(←返却したので、セーフ)
・ドンチョルにお金を借りたお礼に、麻薬密輸に手を貸すが、
警察を突入させ、銃撃戦になる
・警察官殺害の被疑者を替え玉にした事件で、ガンユンが逮捕される
(ガンユンの行動を問題視した上層部が、ガンユンを切った)
・ミンジェが上層部に会い、自分の父親の死が上層部によるものだという事を知っている。
この件を公表されたくなければ、ガンユンを解放しろと取引を行う
・・・・・難しい。
多分、間違っているだろうけど、2回目観た時のために、
覚書です。
しかし、延南会っていうのは、
そもそも存続する限り、こういう展開になっていくだろうに・・・と思うよね。
その辺りを、うまく利用して、
ガンユン同様、ミンジェもグレーゾーンに立ちながら、
警察・権力者・黒世界と密接に関わり合いながら、
「自分よりも悪いヤツ」を逮捕していく・・・・・
っていう事なのかしらね。
まぁさ。。。
・ミンジェが父親の犯人を覚えてたっていうのも、驚きな感じ??
・ガンユンは結局、ミンジェの父親の犯人を知っていながら、
利用してたって事??
ミンジェは警官としては元より、
父親が作り出した延南会をも、受け継いでいくって事なのかな。
なるほど(勝手に満足してる)
「いや、シロであるべきやろ!!!」と
咄嗟に思った私は、まだまだ甘ちゃんね・・・・。
でも観終わった後は、そういうグレーも必要なのかも知れないな~と
思ったり。大物捕まえるには、お金がいるんだよ。
確かに、麻薬入りのコーヒーとかが出回る前に、
止める事って、本当に大事だもんね。
結果、ガンユンさんのグレーっていうのは、
麻薬中毒者や、麻薬を取引している人間から
一時的にお金を借りてたり(返却はしてる)
してるっていう所なのかな??
終始、ガンユンさんは、いい人って思ってしまうのは、
ジヌン様の父性溢れるお顔のせいもあるけど、
ガンユンさんを慕う部下たちのせいでしょうか。
良い部下に囲まれてる!!
みんなガンユンさんを信頼してる!!
悪い人じゃない!!
って思っちゃったので、
そういう意味では、最後の最後で悪いヤツ!!にはならないやろ~
・・・という妙な安心感がった。
いうなれば、それが、本作のツメの甘さだったのかも。
とりあえず、配信待って2回目観て、要検証ですな!!
この画像・・・・パクヒスン様の寄りかかり方よ・・・・