辛口評価になりますので、映画作品ファン、
キャスト陣のファンの方は、
読まない方がいいです。
線は、僕を描く / 日本
2022年製作 106分 ☆☆
2023年78本目 amazonprime
大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒のみで表現された【水墨画】が霜介の前に色鮮やかな世界となって拡がる。水墨画の巨匠・篠田湖山に声をかけられ、霜介は【水墨画】を学び始める。【水墨画】とは筆先から生み出される「線」のみで描かれる芸術。描くのは「自然(命)」。目の前にある「命」を白と黒だけの世界で表現する。霜介は初めての【水墨画】に戸惑いながらもその世界に魅了されていく…。
原作を読みたいと思っていけど、読む事のないまま、
映画になったというので、観てみました。
ただね・・・
横浜流星さんの演技が、あまり好きじゃないので、どうかな~
でも、清原果耶ちゃんは好きだし~と思いなが、
観たんですけどね。
まぁ、こんなもんか・・・という印象。
水墨画という神秘的な世界が、
この世界を美しくは、仕上げている。
でも、美しさだけでも、内容が伴っていないので、
何かのMVか、PVなのかな??と思った。
こうして、光の反射と、水墨画に向き合ってるだけで、
格調高い気もするし、繊細な作品のような気もするけど・・・・。
でも、そういう雰囲気さえ台無しにしているのは、
三浦友和さんなんだよね~。
このビジュアル、おかしい(笑)
そして、ちょっと変なキャラで、放置プレイの割に、
墨にはうるさいし、孫にも厳しい。
なんか、キャラが定まっていない感じで、
ちょっと、めんどくさいじーさんやなって感じがする。
そもそも、水墨画を眺めて、涙を流しただけで、
「こいつ、天才~!」ってなるの??
しかも、その水墨画を見て、単純に感動したからではなく、
彼が過去を思い出したからであって、
涙する姿に「白紙のようだったから」と感じるのは、おかしいと思う。
まぁ・・・それは置いといても。
こういう作品は、主人公がどれだけストイックに、没頭するか・・・というシーンが
必要であるとは思うんだけど。
何というか、その辺が浅いのよ。
部屋中に、作品をバラまけばいいってワケじゃない。
むしろ、白い紙が広がって、一見美しいんだけどさ~。
いやいや、もっと、墨とかで汚れてたりさ、
主人公自身も、もうちょっと、小汚くなってないと、
納得できない。
江口洋介と、楽しく農場に野菜貰いに行ってる場合じゃないでしょ・・・・
この江口洋介も、軽い感じでね。
いきなり、実はめちゃくちゃ水墨画がうまい人だった・・・という展開も、
なんだかな~・・・という感じだった。
私、こうやって、人生で何かハマるものが出来た・・・という
作品がけっこう好きなんですよね。
自分が何も生み出せないし、こう没頭するものがないからかも知れないけど、
こういう作品を観ると、
いやぁぁぁぁ羨ましい~!!って毎度なるんだけど。
この作品においては、
主人公にストイックさも、水墨画にハマっていく没入感もないから、
全く、羨ましくなかったですね。
主人公が過去と向き合うってのもね。
ええええ・・・・・初めて、被災現場に行ったの??っていう衝撃が。
なんか、そこに行けなかった理由はなんなん??と思うワケよ。
家族がそこで3人亡くなって、何年も現場に行かず、
花も供えてないってさ。
誰の金で、大学行っとんねん!
水墨画どうのよりも、人間として、どうなの??って思ってしまって、
その幼稚さに、げんなりしてしまった。
過去に向き合えないのなら、その心情をしっかりと
描くべきだと思う。
何年ぶりかに、やっと被災地に行って、
想い出の植物を見て、乗り越えた!!って、
浅い!!薄い!!!
しかも、何故かついて行っただけの人まで、
開眼!!(笑)
人の死を扱っているワリには、本当に、浅すぎますよね。
キャラクターが軽いせいか、水墨画を描く姿にも、
重みがなくてね。
感動もないし、何でもとりあえず興味を持つ私も、
全然、興味が湧かなかった。
そして極めつけは、エンドロールの選曲に、
個人的にビックリしました。
最後は、そのノリ??(笑)
という事で、辛口ですけど。
一般の評価は良いようです。
・・・という事で、あくまで私個人の評価です。