ザ・ガーディアン守護者/韓国
2022年製作 98分 DVD ☆3.0
2024年48本目(韓国映画83本目)
凶悪な殺人の罪で懲役 10 年を言い渡されたスヒョク(チョン・ウソン)が出所の日を迎える。 今も忘れられずにいる昔の恋人の元を訪れたスヒョクは、自分との間に子供が生まれ、幼い女の子の父親になった事実を悟る。 所属していた犯罪組織との縁を切り、家族のために平凡な日常を送ろうとするスヒョクだったが、ボスの反感を買い、組織が雇った成功率 100%の殺し屋に元恋人を殺され、娘は人質に取られてしまうのであった。 自分に残されたかけがえのない最愛の人を守るため、スヒョクは再び暴力と謀略の世界に身を投じていく――。
まず、大前提として言っておきますが、
私は、チョン・ウソン様が好きです。
そうでなければ、正直、この作品を観ようとは思わなかったはず。
だって、
こういう設定の作品って、アホほどあるし、
「ガーディアン守護者」って、もうB級の匂いしかない。
ウソン様だから観た。
観て良かったのは、ウソン様のファンとして、
再確認出来た事だろうか。
ウソン様は、自分で撮るよりも、
人に撮られてこそ、その魅力が最大限に発揮されるという事。
この作品では、脚本・監督もされているけれど、
その才能云々については、これから撮り続けていく事で、
伸びしろは大いにあるという感じ。
あえて、いや、才能ないぜ・・・・とは言いきれないのは、
一部分「トゥルーロマンス」の雰囲気があったせいかも知れない。
これって、ウソン様が好きなのかな・・・って思ったんだけど、
どうだろう・・・・。
なので、この作品を通して、私が確実に言える事は、
「ウソン、君は自分の魅力を全然理解していないね」
という事だろう。
この主人公が、ウソン様が演じたい役なんだとしたら・・・・
「ザ・キング」のウソン様の100倍は、しょぼい・・・
ショボ過ぎる。
魅力無さ過ぎる。
色んな作品に出て、あれほど多様な魅力ある男を演じながら、
ウソン様自身が求めていたのは、
コレなんか??と多少、驚愕するレベルでした。
でも、そういう所が人間くさいというか、
どんな人でも、自分を理解するのが1番難しいのね・・・・
なんて思いました。
逆に、撮られてこそ、輝くというのが、
すごく素敵だな・・・って思う。
そういうワケで、以下ネタバレです
言いたくはないんだけどね。
もう設定からして、ツッコミ入れたくなるのよ。
↑のあらすじで、すでにツッコミ満載で・・・・
>凶悪な殺人の罪で懲役 10 年を言い渡されたスヒョク
確かに、めっちゃ殺しているワケ。
なのに、10年って短すぎるやろ・・・って話(笑)
多分5人は殺してると思う。
いや、もっとかも。
で、10年で刑務所出てきて・・・
何故か、組織の為に殺人を犯したのは、組織の人には冷遇される。
で、昔の彼女が出てきて、娘がいる事を知ったら、
>所属していた犯罪組織との縁を切り、
家族のために平凡な日常を送ろうとするスヒョク
ええええ~・・・・この流れが急でビックリするし。
で、冷遇していた組織や親分も、辞めるとなったら、
「ヤツを殺せ・・・」みたいな展開になっていくのよ。
もう、それぞれの背景全無視で・・・・
心情の移り変わりが、よく分からなかった。
>スヒョクは再び暴力と謀略の世界に身を投じていく――。
・・・の割には、守り抜くために、再び暴力に手を染める・・・ていう
葛藤が全然ないので、そんな高尚なもん??と思った。
主人公が、出所して暴力と無縁の世界を
構築しようとしている姿もないしね。
画面は暗めが多く、ウソン様はずっと、
眉間にシワが寄ってます。
監督業への力の熱を、この眉間のシワで感じる事が出来ます。
台詞も少ないし・・・かといって、表情で、
キャラクターの面白さが出てくるかと思ったら、
そういう仕掛けは一切なしだった。
でもね!!!
重くて暗いノワールではなく、妙なポップさがあったり、
殺し屋がありきたりでない所とか
音楽の使い方は、ウソン様らしさを演出出来たんじゃないかな~と思うし、
私は、嫌いじゃない。
音楽の使い方や、屋上のシーンが、
「トゥルーロマンス」の影響を感じたんだけど・・・・
さすがに、違うか・・・(笑)
キム・ナムギル様の、一風変わった殺し屋とか良かったので、
ひょっとしたら、ウソン様自身を主演にしなかったら、
もっと魅力的な作品になったかも。。。。
アクションも良かったけどね~・・・・なんせ、暗いよね。
あと、主人公が運良すぎる・・というか。
一緒に観ていた娘も、
「今の絶対、当たってるよね・・・」ってツッコみ入れてました(笑)
パク・ソンウン様のロングは頂けない。。。。
この髪型のおかげで、緊張感なし(笑)
しかも、この人、最後どーなったの??
パクソンウンさんは、とにかく、
テニスの恰好(Byジェントルマン)
とロングは禁止です。
まとめ!!
監督業・脚本業はこれから楽しみ
でも、自分を撮るのはやめた方がいい
ウソン様は、撮られてこそ輝く人なのだ・・・・
きっとね。