【邦画】わたし達はおとな  | ROUTE8787 サンサクキロク

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わたし達はおとな / 日本

202年製作 NETFLIX 108分

2023年70本目 ☆☆☆

大学でデザインの勉強をしている優実(木竜麻生)には、

演劇サークルに所属する直哉(藤原季節)という恋人がいるが、

ある日、自分が妊娠していることに気付く。悩みながらも優実は直哉に妊娠と、ある事実を告白する。直哉は将来自分の劇団を持ちたいと願っていた。現実を受け入れようとすればするほどふたりの想いや考えはすれ違っていく

 

25日からNETFLIXで配信されました。

藤原季節さんの作品で、

配信されるのを楽しみにしておりました。

0時に配信されて、すぐ視聴・・・。

 

世間の評価は今一つ・・・・

という印象を受けたのですが、

私は、けっこう良かったです。

 

とにかく、もの凄くリアルで、

今時の女子大生の恋愛事情を、

赤裸々に描いていると思いました。

 

私の推しの一人でもある、藤原季節様は、

相変わらず、そのリアルさにかけては、

秀逸過ぎて。

 直哉という人物の嫌な所を、

肌で感じる事が出来ます。

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そして、相手役の木竜麻生さん・・・・

お初だったけど、

めちゃくちゃ良かったです。

 

「大人」と漢字では書けない「おとな」加減。

正しさを強調しながらも、

その正しさを突き通す事が出来ない。

男の本質を、見抜く事が出来ない。

自分を大切にすることも、

愛する人を大切にする事も、

分かっていない浅はかさ。

 それら、すべてが未熟で。

「おとな」「おとな」だと

主張すればするほどに、

とっても幼稚なのだ。

 

幼稚で未熟だと感じる自分に、

私はそれなりに「大人」になれていたのだと

実感する。

 

大学生の娘を持つ母としては、

何だか心配になってくる話だけれど。

この作品は「妊娠」という事が

キッカケだったけれど、

色んな出来事を経て、大人になって

行くのかも知れないな・・・と思う。

 

最後のシーンは、個人的には、凄く印象に残った。

力強く冷蔵庫を開き、

おもむろに朝食を作り始める。

 背筋はピンと伸び、何かの覚悟を感じ取る。

つわりで嘔吐を繰り返し、食事も摂れず、

直哉に甘える優実は、もう、いない。

 

したたかさと、強さを身にまとって、

「大人」への一歩を踏み出したのだ。

 

なんとなく「ブルーバレンタイン」に

似ている感じを受けましたね。

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