【韓国映画】82年生まれ、キム・ジヨン 鑑賞キロク | ROUTE8787 サンサクキロク

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82年生まれ キム・ジヨン

2019年公開 韓国

118分 ☆☆☆

 

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  あらすじ

結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨンは、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」と夫のデヒョンにも自分にも言い聞かせる彼女だったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになる。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず・・・

 

  感想

私は、男女差別に若干疎い・・・

そんな人間が、こういう作品と観てしまうと、

日頃、気付かなかった事まで、差別」として実感してしまって、

辛くなってしまう・・・。

 

 私は看護師だけど、

よく娘に、「一人で生きていけるように、手に職をつけなさい」と言っているが、

その言葉自体が、もう男女差別にどっぷりつかってしまった人間なんだな・・・・と。

 

男女差別をしている気はないが、

女性として生きていくには、どう考えても「職」が必要だ。

 要するに、生きていくためのアドバイスに過ぎない。

 

けれど、ずっと昔は、女性が仕事を持つ事も、学べる事も出来なかった。

時代とともに変化してきている。

 女性にも、チャンスがある時代だ。

 

差別だ差別だ・・・と嘆いて終わるよりも、

女性も立ち向かわないといけない。

 女性同士の足の引っ張り合い、必要以上の被害者意識や諦めは不要なのだ。

 

夫の母親が悪く描かれているが、彼女自身も、

差別されて納得のいかない事もあったと思う。

そういう時代に生きてきたのだ。

 

 作品としては、夫が凄く理解があるのに・・・・と思ってしまった。

仕事を辞めるに至った過程が分からないのも、

完全な共感に至らない理由かも知れない。

以前は理解がなかったのから?

もし、それを描けば、より一層、男性陣にとっては気付きの作品になったんじゃないかな・・と

思ったり(もちろん、女性にも)

 

義母は、確かに問題もあるだろうが、

嫁の調子が悪いと知ると、会わずに帰ろうとする節度も持っている様子だし。

 

 夫が病院にとっとと連れていけばいいのに~・・・と

ちょっとイライラしたかな(笑)

 病院にも行ってもいないのに、

情緒が不安定な妻と、子供を一緒いいさせるのも、ちょっと疑問だった。

 

あと。

実母が、夫に「長男ばっかり!!」と怒りを露わにして、

漢方薬投げるシーンあるけど、

あれは、長男、逆に傷付くんじゃ・・・?

そして、父親も、漢方薬もう一つって・・・・2つじゃないの?

それはそれで、長女悲しまん??みたいな。

 

まぁ・・・あとはさ。

主人公、めぐまれてるやん??

ってさ。

 確かに、理不尽な事もあるけど、

夫は育児休暇を取る・・とまで言ってくれてるワケやん?

でもって、仕事に来て・・と言ってもくれてるやん?

 でも、自分が一歩踏み出せないワケやん?

義母への手前とか、世間体とかさ。

 人の対応もそうだけど、まずは、自分の意識だと思っちゃう。

 主婦の仕事も、育児も、立派なことだし、

そういう事に意義を持って、立派にこなしている人もいる。

 

男女差別もそうだけど、

そのテーマだけだと、どうにも納得できない主人公だったかな。

 

原作はもっと違うようだから。

原作を読んでみようかな。