【韓ドラ】空から降る一億の星④ 完走(ネタバレ)感想 ☆☆☆☆ | ROUTE8787 サンサクキロク

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さて、完走しました。

けっこう、観る前から、このドラマは救いがないなどと、かなり、最後は衝撃を受ける・・・などなど、ネタバレを踏んでしまってて、

ひょっとしたら、途中で挫折するかも・・・と心配しておりましたが、無事に完走出来ました。

 

今思えば、ソ・イングク様のシャワーシーンに興奮し、コマッスミダー!!などと、吠えていた頃が、懐かしい。

そして、なんか、凄く自分が恥ずかしく思えてきますチーン

 

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で、そのラストの衝撃ですが・・・・

正直、最大の衝撃の度合いからいくと、

 

3番手くらいのもでした。

 

1番は、ソングクがムヨンを刺すところ!!

2番は、ムヨンが、セランを銃殺するところ!!

 この2つの方が、衝撃が大きかったような気がする。

 

最後、2人が死んでしまう所は、確かに、びっくりはしたけど、ムヨンが死んで、ジンガンが一人生き残るよりは、

2人一緒で、良かったんじゃないかな・・・と思えて、驚きよりも、

ホッとした感じなんですよね。

 

あ・・・あとね。

2人が死んだ瞬間よりも、最後のシーンがね。

ジングクが泣き叫び、回想で終わりって・・・。

そうなの??後日談的なのはないわけ??

 2人が死んで、はい、幕切れ・・・という、ある意味、甘さのない終わりだったな・・と

それが驚きやったわ・・・ゲッソリ

 

 愛を知らないムヨンが、ジンガンと再会し(記憶はなかったけれど)

愛する人が出来たという過程を緻密に描いたからこそ、この救いのないラストが、意味のある、ある意味ハッピーエンドと思わせるものになったんじゃないかな・・・と思う。

 意識が遠のいて、痛みも引き潮のように引く中で、「愛してる」「私も」という言葉。

見つめ合う視線。

弱い息遣いが、それでも、熱くお互いに届いたに違いない。

その恍惚感を抱いたまま、彼らは生を全うしたのだ。

 これを、不幸だと思うには、美し過ぎやしませんかキラキラ

 

愛を知らずに生きてきたムヨン同様、ジンガンもまた、血の繋がらない兄に、

遠慮しながら生きてきた。

息詰まっていた人生で、ふ~・・・と呼吸出来た場所が、お互いの胸の中だったとしたら。

 時を戻し、出逢わずして生き続ける人生があったとしても、2人は出会う人生を選ぶんじゃないかな・・・。

 

愛する主人公2人が死してなお、

ハッピーエンドだと思える余地を残している所に、このドラマの素晴らしさがあるのだと思う。

 

しかしながら、この2人がもっと幸せになるという展開もあったはずである。

そう考えた時、

兄・ジングクの罪と、あの精神科医ギョンモの罪深さが浮彫にされるのだ。

 

もっと早くに、過去の出来事をムヨンに伝えていたら・・・

ムヨンは、セランを自ら招き入れるような事にはならなかった。

ギョンモが何の責任も持たず、幼い子供をそのまま行かせなければ、

あれほどまでに、愛を知らない男になっていなかった。

 

過去に捉われて、翻弄された人生だったムヨン。

翻弄したジングクは、一人残され、

自分の人生を悔やみながら、

生きていく事になる。

 それが、ジングクに与えられた罰なのかも知れない。

 

ジングクがなぜ、あれほどまでに、ムヨンアレルギーだったのか。

それは、やっぱり、殺人犯の血を引いてるって所じゃないのかな?

人を喰ったような反応をするムヨン、

殺人犯の息子・・・

この組み合わせは、ジングクにとって、大切なジンガンを脅かすものでしかなかった。

ジンガンが、自分を傷付けててきたのは、わが子が1番という親たちだ・・と言う台詞があるが、それが、まさにジングクだった。

 ムヨンを否定せず、ジンガンと同じように愛を注いでいたなら、こんな結果にはならなかった。

 ジンガンさえ・・という、自分の子供さえ良ければ・・・・

そういう気持ちが、大きな刃となって、自分に返ってきたのだ。

 

ジングクが、ジンガンを守ろうと思い続けてきたのは、愛でもなく、兄妹愛でもなく、贖罪の気持ちだった。

 贖罪の上に成り立った愛は、やはり歪であり異形。

その歪さは、ある種の執着でもって、ジングクを追い詰めていたのかも知れない。

 

そう考えると、ジングクもまた、翻弄された人間の一人なのかも知れない。

これから、どうやって、生きていくんだろう・・

タクさんが、救ってくれますように。

 

愛を知らず、自分の命なんて、どうでも良かったムヨンが、愛を知り、「生きたい」と願った。

 生まれたばかりの愛と、生が、その瞬間、奪われてしまった。

だからこそ、その死は、無垢であり穢れのない魂だった。

悲恋でありながら、美しさを感じるのは、そのせいかも知れない。

まさに、珠玉のラブストーリーといえる一作だ。

 

 

ちなみに、この作品を強くすすめてきたのは、

ウチの実母である。

 ソ・イングク様が好きで、もう何回も観てるらしいが・・・・・

この話を、よく何回も観れるのよなぁ・・・・・(笑)

私は、1回で十分かな・・・・

 

まぁ・・・あとキニナル所といえば・・・・

☆ムヨンを刺した時の周りの反応が、アッサリしていた

 ジンガンにしても、タクにしてもね・・・・よく、あんな普通に接するよね

 

☆チームがバラバラになった理由が、あんまり大したことなかった

 

☆セランを殺したムヨンに、「自主して罪を償えばいいだけよ」という

何とも軽そうな言い方ね・・・・

 

☆ギャンモが、幼いムヨンを、送り出したって、そりゃ、アカンやろ~

 

☆事件にかかわった人間が、事件の子供を引き取るとかって、許されるんやろかね・・・

 

 キニナル所はあれども、とても楽しめた作品でした。

日本版どんなやったんかな。

さんま氏が、ジングクの役でしょ??

ちゃんと出来たのかしらね~・・・。まぁ、観ないけどさ。