さて、完走しました。
けっこう、観る前から、このドラマは救いがないなどと、かなり、最後は衝撃を受ける・・・などなど、ネタバレを踏んでしまってて、
ひょっとしたら、途中で挫折するかも・・・と心配しておりましたが、無事に完走出来ました。
今思えば、ソ・イングク様のシャワーシーンに興奮し、コマッスミダー!!などと、吠えていた頃が、懐かしい。
そして、なんか、凄く自分が恥ずかしく思えてきます
で、そのラストの衝撃ですが・・・・
正直、最大の衝撃の度合いからいくと、
3番手くらいのもでした。
1番は、ソングクがムヨンを刺すところ!!
2番は、ムヨンが、セランを銃殺するところ!!
この2つの方が、衝撃が大きかったような気がする。
最後、2人が死んでしまう所は、確かに、びっくりはしたけど、ムヨンが死んで、ジンガンが一人生き残るよりは、
2人一緒で、良かったんじゃないかな・・・と思えて、驚きよりも、
ホッとした感じなんですよね。
あ・・・あとね。
2人が死んだ瞬間よりも、最後のシーンがね。
ジングクが泣き叫び、回想で終わりって・・・。
そうなの??後日談的なのはないわけ??
2人が死んで、はい、幕切れ・・・という、ある意味、甘さのない終わりだったな・・と
それが驚きやったわ・・・
愛を知らないムヨンが、ジンガンと再会し(記憶はなかったけれど)
愛する人が出来たという過程を緻密に描いたからこそ、この救いのないラストが、意味のある、ある意味ハッピーエンドと思わせるものになったんじゃないかな・・・と思う。
意識が遠のいて、痛みも引き潮のように引く中で、「愛してる」「私も」という言葉。
見つめ合う視線。
弱い息遣いが、それでも、熱くお互いに届いたに違いない。
その恍惚感を抱いたまま、彼らは生を全うしたのだ。
これを、不幸だと思うには、美し過ぎやしませんか
愛を知らずに生きてきたムヨン同様、ジンガンもまた、血の繋がらない兄に、
遠慮しながら生きてきた。
息詰まっていた人生で、ふ~・・・と呼吸出来た場所が、お互いの胸の中だったとしたら。
時を戻し、出逢わずして生き続ける人生があったとしても、2人は出会う人生を選ぶんじゃないかな・・・。
愛する主人公2人が死してなお、
ハッピーエンドだと思える余地を残している所に、このドラマの素晴らしさがあるのだと思う。
しかしながら、この2人がもっと幸せになるという展開もあったはずである。
そう考えた時、
兄・ジングクの罪と、あの精神科医ギョンモの罪深さが浮彫にされるのだ。
もっと早くに、過去の出来事をムヨンに伝えていたら・・・
ムヨンは、セランを自ら招き入れるような事にはならなかった。
ギョンモが何の責任も持たず、幼い子供をそのまま行かせなければ、
あれほどまでに、愛を知らない男になっていなかった。
過去に捉われて、翻弄された人生だったムヨン。
翻弄したジングクは、一人残され、
自分の人生を悔やみながら、
生きていく事になる。
それが、ジングクに与えられた罰なのかも知れない。
ジングクがなぜ、あれほどまでに、ムヨンアレルギーだったのか。
それは、やっぱり、殺人犯の血を引いてるって所じゃないのかな?
人を喰ったような反応をするムヨン、
殺人犯の息子・・・
この組み合わせは、ジングクにとって、大切なジンガンを脅かすものでしかなかった。
ジンガンが、自分を傷付けててきたのは、わが子が1番という親たちだ・・と言う台詞があるが、それが、まさにジングクだった。
ムヨンを否定せず、ジンガンと同じように愛を注いでいたなら、こんな結果にはならなかった。
ジンガンさえ・・という、自分の子供さえ良ければ・・・・
そういう気持ちが、大きな刃となって、自分に返ってきたのだ。
ジングクが、ジンガンを守ろうと思い続けてきたのは、愛でもなく、兄妹愛でもなく、贖罪の気持ちだった。
贖罪の上に成り立った愛は、やはり歪であり異形。
その歪さは、ある種の執着でもって、ジングクを追い詰めていたのかも知れない。
そう考えると、ジングクもまた、翻弄された人間の一人なのかも知れない。
これから、どうやって、生きていくんだろう・・
タクさんが、救ってくれますように。
愛を知らず、自分の命なんて、どうでも良かったムヨンが、愛を知り、「生きたい」と願った。
生まれたばかりの愛と、生が、その瞬間、奪われてしまった。
だからこそ、その死は、無垢であり穢れのない魂だった。
悲恋でありながら、美しさを感じるのは、そのせいかも知れない。
まさに、珠玉のラブストーリーといえる一作だ。
ちなみに、この作品を強くすすめてきたのは、
ウチの実母である。
ソ・イングク様が好きで、もう何回も観てるらしいが・・・・・
この話を、よく何回も観れるのよなぁ・・・・・(笑)
私は、1回で十分かな・・・・
まぁ・・・あとキニナル所といえば・・・・
☆ムヨンを刺した時の周りの反応が、アッサリしていた
ジンガンにしても、タクにしてもね・・・・よく、あんな普通に接するよね
☆チームがバラバラになった理由が、あんまり大したことなかった
☆セランを殺したムヨンに、「自主して罪を償えばいいだけよ」という
何とも軽そうな言い方ね・・・・
☆ギャンモが、幼いムヨンを、送り出したって、そりゃ、アカンやろ~
☆事件にかかわった人間が、事件の子供を引き取るとかって、許されるんやろかね・・・
キニナル所はあれども、とても楽しめた作品でした。
日本版どんなやったんかな。
さんま氏が、ジングクの役でしょ??
ちゃんと出来たのかしらね~・・・。まぁ、観ないけどさ。