さて、年末に観た、2015年最後の映画は、
「キングスマン」
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。
なかなか、評価に困る映画。
まぁ、それなりに面白かったんだけど。
この映画の立ち位置がもい一つわからない。
コメディなのか、スパイものなのか、アクションなのか。
すべてが曖昧なのか・・・・
それとも新たな、世界観なのか・・・。
どう受け取るかで、この映画の評価は変わってくるように思う。
私は、どうだったか。
いやいや、これはこれで、アリだったんじゃないの~??と思うが、
結局、何も心には残らない作品だったと評価したい。
斬新なようで、古臭い。
難解なようで、単純。
重厚なようで、軽い。
まさに、全体的に軽い感じの中にあって、
コリン・ファースが完全に浮いているような感覚。
そして、エガートンもイマイチ、なじまない。
はじめと最後のアクションシーンは、見ごたえがあるし、
ストーリーのテンポもいいし、
音楽もいい。
馬鹿げた設定も、斬新でいい。
けれど、すべてが、マッチしない。
良いスパイスになったであろうマーリンみたいなのは、
今までよく見たようなキャラだし、
サミュエル・L・ジャクソンも、もっと、味のある役が出来たと思う。
この映画を観ていて想い出したのは、
私の中では最高傑作だと思う「マーズ・アタック」
あの雰囲気と、似てるんだけど、
あそこまで、崩し切れていないと感じる。
私が、この映画のセンスに追いついていってないだけかも知れない。
けれど、私だけでなく、
俳優たちも、この独特な世界に、ついていけていないのでは?という違和感を感じさせる。
コリン・ファース と、サミュエル・L・ジャクソン。
出来るなら、別の作品で2人の共演をみたかったという残念な気持ちだけは、
鑑賞後に、残る。
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