(1・2からの続きです)
先日、軽井沢は浅間山で初冠雪がありました。
さて、「引き違い窓の使い方でデザイン的にダサくなる」と言われている…ということで、前回までは建売住宅をイメージした事例の北側ファサードで検証してみました。
続いて今回は南側を使って、引き違い窓だからデザイン的にダメというわけではないということをご説明したいと思います。
(南側)
南側は道路側から見えるファサードではなく、お庭に面しています。家族しか見えないお庭側であり、日照や出入り・開閉の利便性を考えるとこのプランでも十分だと思います。
とはいえ、いたって普通のお家ではあるものの、デザイン的に見ると引き違い窓が4枚というのは面白みがなく少し寂しい感じで、お洒落で洗練された感じはしません。
ということで、窓だけでどう変わるか南側もいじってみました。
(変更後)
今回のポイントは以下の通りです。
●引き違い窓は大きいほど野暮ったさを感じにくい
●引き違い窓は連続窓に見せると洗練された雰囲気となる
●窓は室内からの見栄えにも影響がある
●引き違い窓と他の窓を組み合わせることでバランスがとれる
●窓同士はもちろん、天井などと高さをあわせて情報を減らす
1階向かって右側のリビング窓はもともと掃出しで大きかったため野暮ったさは感じにくかったのですが、わかりやすいように少し幅の狭い掃出しを2セット連ねる形へ変更してみました。あわせて高さも拡大した結果、4枚の連続窓風となりテラスに似合う洗練された窓に見えませんでしょうか。
次に1階向かって左側はダイニングですが、縦すべり窓4枚にしてみました。これは外観を先のリビング窓4枚にイメージをあわせたのと、主に室内から見た感じのお洒落さを考えました。
↓
室内も少しお洒落な雰囲気になっていないでしょうか?
2階向かって左側は南西の寝室なので北側2階の変更案にイメージをあわせるため上げ下げ窓に。
最後に2階向かって右側の洋室は子供部屋なので採光を優先すること、引き違い窓であっても他の窓との組み合わせにより見栄えのバランスがとれることをご説明するため、あえて窓はそのまま変更無しとしました。
↓
いかがでしょうか。
実際には日照や気密性なども考慮してお家の条件にあわせた窓選びとなりますが、引き違い窓がダサいかどうかは使い方の工夫次第であること、またお家のデザインに窓はかなり影響を与えることを多少でもご理解いただけましたでしょうか。
次回は見栄えを整える上で影響する設備についてお話できればと思います。
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