江口君、またね | モダンと暮らす、カカと生きる

モダンと暮らす、カカと生きる

脳出血で右半身マヒ&失語症になっちゃった〝カカ〝。
甘えん坊の個性派ビーグル〝モダン〟。

この大切なふたつの宝物を守るべく、介護&家事&稼ぎにいそしむ、お気楽のんびり屋な〝トト〟。そんな仲良し家族の日々をつづります。


想定外の場所で過ごす日曜日。
昼過ぎに電話が鳴り
知らされたのは
高校の同級生の急逝。

ここ数年は諸々の病と上手に
付き合いながらではあったが
11月末に電話で話した時は
元気そうで、退院したら
会おうと約束した。

12月に入って予定した手術を
終えて退院。仕事に復帰して
すぐにコロナ感染。
既往症があったためこじらせ
ECMOの世話になったものの
無事に乗り切って
元の病院に戻ったと
Facebookのコメント欄で
やり取りしたのが
つい1週間前のことだった。


スマホをいじれるくらいだから
人工呼吸器につながれていても
必ず戻ってくるって
当たり前のように思ってたよ。

彼は正義感あふれる
まじめで仕事熱心な男。
愛妻家で子煩悩の
信頼できる男でした。

※Facebookよりお借りしました


ほんの2-3日で急変し

空へ駆け上がっていった。


彼とは高校時代

一緒に生徒会で活動した。

毎日、けんけんがくがく

議論を重ねながら

信頼関係を築いていったね。

生活指導の厳しい新設校で

何をするにも先生たちに

理詰めでプレゼンしながら

新しい取り組みを

一つ一つ着手していった。

生徒会の会報「かめかん」も

一緒に始めたなぁ。

学校がある市が

弥生遺跡の跡地だったから

市章が甕棺マーク(苦笑)。

校舎はかつての米軍基地跡に

あります。

トトが通ってた頃はまだ

駅から学校までの道沿いに

BARBERとかTAILORって

壁に直接書かれた

米軍相手の店の跡が残ってた。


卒業後、30代半ばになって

また一緒に同窓会に携わった。

1億数千万円に上る積立金を

箱もの建設で

無駄に使ってほしくなくて

役員になって、会則変えて

阻止したんだよね。

「どうする?」

「知ったからには

知らぬふりはできんよね」

「森ちゃんがやるなら

俺もやるばい」

「ん〜、そんならやるか」

で、2人して役員になった。

目的を果たしたら、また

二人一緒に辞任したっけ。


トトが大病した時

ほぼ同時期に同じ病院に

入院したと知りびっくり。

突然の発病と余命宣告。

土壇場の臍帯血移植で

奇跡的に生還した時は

さすがの強運に喝采した。


元気な頃には夫婦で

カカの店にも来てくれた。

本当に愛妻家で

「綾ちゃん、綾ちゃん」と

優しい声で語りかける様子は

ふだんの、真正面から

エネルギッシュに議論を

戦わせる硬派な姿とは

ちょっと違っていて

柔らかな印象だった。


面倒見がよく、いろんな

活動を支える事務局肌。

こんなに働く公務員も

いるんだなぁ、と思ったよ。

まだまだいい仕事を

しただろうから

彼自身が一番びっくり

してるだろうなぁ。


去年マンションを買って

家族3人の新生活が

始まったばかりだったから

本当に残念だよ。


棺の中の彼は
昔と同じように
色白でキリリと引き締まった
口角の、美しい顔でした。

退院して落ち着いたら
飯でも食おう!と約束した。
ちょっと先になるけど
「また会おうね」と声をかけ
お別れしてきました。

世話好きで腰の軽い彼だから
あちらでも、みんなのお世話
するんだろうなぁ。
いつか、あちらに行った時は
「お〜、森ちゃん!
久しぶり!元気やった?」
って、声かけてくれ。

出会えて、一緒に仕事して
本当に楽しかったよ。
また会おう!
江口君、ありがとう。


◆トト飯

同窓会の役員会が
終わったあとはいつも
ステーキのどんで
ハンバーグとステーキの
セットをガツガツ食べながら
あーでもない、こーでもない
と、語り合ったよね〜。
なんて、思い出しながら
やよい軒でひとり飯。
鶏の鰯フライ付みぞれ鍋定食
昔みたいには食べきらんばい
(*´艸`*)