ゴールデンウィーク前だったか
夜中に仕事をしていて
休憩中にTVをつけたら
ふと目に入ったスポットCM。
「お、フジコ・ヘミング♪」
以前からドキュメンタリーを
見ていたし、CDも聴いていた。
「生演奏、聴きたいな」
リストの作品演奏で
有名な彼女だけど
どうしても生演奏を
聴きたくなったのは
CMのセットリストに
『亡き王女のためのパヴァーヌ』
(ラヴェル作曲)があったから。
好きなのよ、この曲( *´艸`)
で、ネットでポチッ。
一般発売から日が経ってたから
期待してなかったんだけど
2階席左翼のステージ近く
ピアノを弾く手がよく見える
なかなか良い席がとれました。
パンフレットのイラストは
ご本人の作品
おなじみの
湯婆婆(ゆばぁば)みたいな
いでたちでしたよ( *´艸`)
なんというか、期待通りの
彼女らしい演奏の妙でした(笑)
クラシックのおなじみの曲も
彼女の手にかかると
まったく解釈が変わるんやねぇ
というのが、おもしろい。
もーね、なんだか混沌とした
ぐちゃぐちゃの宝石箱みたいな
でも、ふと、あどけないほど
素朴で素直な旋律が
顔をのぞかせる。
言うなれば
魔女と少女が同居してるような
人なんだろうなぁ……と
ついつい顔がほころんでしまう。
「フジコワールドやな…」
素人のトトにもわかる
ミスタッチは珍しくない。
それはドキュメンタリーでも
そうだったけど
それさえも彼女の世界観に
取り込まれて
ちーっとも気にならない( *´艸`)
「いいと、いいと
フジコ・ヘミングやけん♪」
って感じ(笑)。
キレのある
超絶技巧のピアニストも
魅力的だけど
その真反対の、誰も真似できない
既成概念を超越した
彼女の世界観。
「いやぁ、満足、満足♪」
お目当ての
『亡き王女のためのパヴァーヌ』
もちろん、素晴らしかった。
オムライスにしました。
玉子、かぶせるのに失敗……。
サイドメニューは
アンバランスだけど
日もちがしない山芋こんにゃくの
ピリ辛煮。
でも、意外に合うんだ、これが。
冷蔵庫のありあわせで
腹を慰めています。