今年の盛夏に仕込んだ味噌が出来上がりました。
そして、3年近く前に仕込んだ豆味噌(米麹を使わない豆麹だけの八丁味噌と同じ製法)もできました。
さて、今まで無農薬米・自然栽培米を5kg以上買ってくださった方にお届けしていましたが、今年で稲作も終了。
ということで、2年前の今の時期、紀州は龍神村に紅葉狩りに行ってきました。
帰りに寄った昔馴染みのおとり鮎屋さん兼食堂の松阪食堂さんに「柚餅子」をいただきました。
柚餅子といってもお菓子の柚餅子ではなく、柚子の中にいろんな具材を詰め込んで熟成させたご飯のお供。
で、お礼にと思い、僕の拙作の手前味噌をお届けすることにしました。
あいにく、紅葉はもう散っていたのですけど、お味噌をお届けするべく松阪食堂さんを尋ねました。
▼ここが松阪食堂さん。
鮎釣りを始めた30年前とほぼ変わらない佇まい♪
龍神村の食堂はもう松阪さんのお店だけ。
昔ながらの文化が消え去っていくのを想像するととても切ない気持ちです。
▼みてください!この看板♪
準グランプリ♪
どこの川にも鮎がいて、下流、中流、上流、支流・・・
同じ川でも全然味が違います。
確か美味しんぼで「これはどこそこの鮎やな!」という話の流れがありましたけど、
それは違うだろ?と僕は心の底で笑っています。
そのお店がどこの川の川漁師から仕入れたか?その川漁師はどの流域で鮎を獲っているか・・・
そのパターンを店ごとに把握しているに違いないです。
鮎釣りをされている人はその辺りよくお分かりでしょうけどね。
兎にも角にも。その川で一番美味しいと思う流域の鮎で審査される「利き鮎会」で見事準グランプリ!
素晴らしい!
▼食堂の周りには桜耳のネコさん達がいっぱい。
松阪さんの奥さんがお世話されていらっしゃるらしいです。
親子丼を注文して食べているとずっとこっちをみている・・・
▼紅葉を見にいったけどハズレついでにトイレに駆け込む。
小便器の前にこんなのが・・・なんなんだ!?この張り紙・・・
君のはそんなに長くない?見たのか!?もしや見られたのか!?Σ(・□・;)
▼松阪食堂さんに柚餅子のお礼をしにいったつもりなのに・・・
落ち鮎をこんなにたくさんいただきました〜〜^^;
申し訳ないな・・・お礼をしにいったのか?再び恩恵を受けにいったのか・・・
でも、松阪さんありがとうございます♪
▼帰宅して早速鮎をさばきました。
白子、真子、ともに100g程度とれました♪
これは真子ウルカと白ウルカにしました♪もちろん、いい塩を使いましたよ。
こういう単純な塩味だけの食いもんはいい塩を使わないと素材が台無し!
ウルカとは鮎の身とか腸以外の内臓とか卵巣、精巣の塩辛のこと。
きゅうりの薄切りに乗せて食べるハラワタの苦ウルカが大好きですが、
9月も半ばになると鮎釣りを辞めてしまっていたので、子ウルカは滅多に作れませんでした。
いただくのがとっても楽しみ!^^
1ヶ月くらい寝かせておこう♪
▼そして、白子と真子を取った落ち鮎は炭火で素焼き。
たまりませんな〜〜♪
▼それを土鍋で鮎飯にします。
7尾焼いたのですが、5尾しか土鍋にはいりませんでした。^^;
味付けは米1合に対して醤油、酒、みりんがそれぞれ大さじ1
▼炊き上がりました〜〜♪
若鮎も美味しいし、盛夏の鮎もいいけど、落ち鮎は味が濃くってかなり美味しい!
▼余った2尾は塩を後付けしていただきました。
これまた最高ですね!
落ち鮎を舐めていました・・・
無農薬の稲作はもちろん、農業を一切やめたので来年からは今まで9月に終了していた鮎釣りですが、
来年からはもっとしつこくしてみようかな?
▼残りの落ち鮎は焼き干しにしてみました。
息子が2年ぶりに東京から帰ってくるであろう今年の年末。
正月にはこの焼き干しでとった出汁で作った父ちゃん手作りの雑煮を腹一杯食わせてあげたい♪
願わくば彼女連れて帰ってきてほしいな♪