無事につや姫の栽培が認証されたとの通知が来ました。
つや姫は特別栽培もしくは有機JASでしか栽培できず、登録費用もかかったりと何かと面倒。
しかも、周囲に慣行栽培の圃場があると農薬が飛散してくる可能性のある緩衝地帯には植えることができません。
周囲の圃場から3mだったか4mだったか・・・離れていなければ栽培できません。
植えることはできても緩衝地帯の米はつや姫として出荷することができず、「うるち米」としてしか販売できないそうです。
でも、私の圃場は周囲の圃場から4m以上離れているので圃場全体でつや姫を栽培することができます。
▼田んぼの地主さんからは8アールと伺ってたけど、8.6アールありました。
山形のつや姫は買って食べたこともあります。個人的には体に負担が少なくあっさりしたササシグレが好きだけど、
見た目品質というか、暑さに強いそうなので見た目が美しいお米が好きな人用に栽培することにました。
つや姫はコシヒカリに比べて旨み成分のアミノ酸が多いとか?他にもコシヒカリと比較するとこんな感じだそうです。
とにかく、昨年のようにスーパー台風で倒れたり、穂発芽したりするのはもう御免です。
それにしても特別栽培の手続きが面倒くさいというか、手間がかかるというか・・・。
(書類の記入以外は担当者さんがほとんどしてくれましたけど)
1.前作の収穫終了→生産過程の開始
2 説明会・講習会への参加
3 栽培計画の策定
4 申請書・栽培計画書の作成・提出
5 作付の開始・ほ場にほ場看板の設置。
6 書類審査
7 実地検査・ほ場確認・特別栽培農産物のガイドラインを満たしているか確認。
8 判定委員会・特別栽培農産物の新ガイドラインを 満たすかどうか審議。
9 認証・認証証が作成・送付。
10 収穫・特別栽培農産物の収穫については収穫量の記録が必要。
11 栽培管理記録の報告
12 出荷記録の報告
13 シール管理記録の報告・今期使用した特栽シールの枚数と、在庫枚数について 「シール管理記録」の報告が必要。
14 作付け計画の開始・次年度の作付け計画を策定し、申請の準備を開始。
さて!いよいよ植え付け開始です!
その前に大きな問題が・・・
今まで借りていた田んぼを返却しないといけなくなり、稲架も引き上げることになりました。
今年はスーパー台風などを考慮して稲架がけ天日干しはせずに、きちんと乾燥してくれるライスセンターで乾燥します。
仕方なく、つや姫の圃場に持ってきましたが・・・このままじゃ田植えどころか田起こしもできない。
▼とはいえ、この稲架を捨てるのももったいない・・・
というか、いろんな思い出がぎっしり詰まったこの稲架・・・
捨てたくありません。
それに、いつかまた天日干ししたいですから。
▼つや姫を栽培する圃場にも稲架小屋がありますが、虫に食われたりして相当傷んでいます。
ということで、地主さんに相談し、このような稲架だけを処分させてもらうことにしました。
▼軽トラックに積みやすいように1m20cm幅に切ります。
稲架は全部で40本以上あります。
さすがにのこぎりで切っていると時間がいくらあってもたりません。
▼従兄弟に小型のチェーンソーを借りてきて切断することにしました。
めっちゃ早くて快適にバンバン切れます。
ちょっと気持ちいいです。^^
で、切り刻んだ稲架を町(村?)の焼却場に持って行こうとした時、
どっかのおじさんが「それ、どうするの?いらないなら風呂の焚き木にしたいから頂戴。」とのこと♪
しばらくして奥さんと一緒に軽トラでやってきて積んで持ち帰ってくれました♪
しかも、ジュースもたくさん持ってきてくれ、めっちゃ感謝されました。^^;
処分費用が浮いた上に飲み物まで♪これぞウインウイン♪
▼ということでトラクターで耕してミネラルを散布。
ササシグレにも使った有機JAS適合資材ミネラル肥料のマインマグNです。
▼そのあとは米ぬかを100kgほど散布
脱脂していない生の米ぬかを使うといろいろ問題もあるようですが、美味しいお米ができます。
窒素成分もリン酸成分もこれでほぼ足りるかと思います。
▼お次は畦塗りです。
三年ぶりの畦塗り・・・ちょっと疲れました。
距離にして50mほどですが、それまでの作業で結構疲れていたのでトラクターのタイヤで土を練ってからの畦塗り。
だから少し楽ちん。
これで水を10cm以上貯めることができます。
▼代掻き完了♪
2日後には田植えです♪
▼種籾はかなり薄播きしたのですが、45日間育苗したので根はぎっしり。
本当は40日育苗する予定でしたが、なんだかんだで5日以上遅れました。
自然育苗養分は適量の苗箱1枚当たり200gの半分以下の80gです。
田植えを見に来たJAの営農指導員さんにちょっと老化しすぎたね〜。って言われました。
収穫量が落ちるとか?
でも、深水管理するからあんまり若々しい苗だとトロトロにとろけませんか?とは訊き返しませんでした。
JAの営農指導員さんにもいろいろ居るけど、この指導員さんは慣行栽培を基準に考えていますし、
無農薬の水稲栽培は知らないそうですから。
▼植え付けの株間はつや姫の栽培基準に書かれていた坪当たり60株(株間18cm)にしてみます。
ササシグレでいつもやっているような株間30cmというような極端な疎植栽培はよろしくないみたいです。
株間にヒエとかコナギとか生えた時は厄介だなぁ・・・
そうならないように初期除草を頑張らねば!
▼とりあえず、機械植えは終わりました。
ようやく植えることができて一安心。
なんか、めちゃくちゃトラブル続きで思うように先に進みませんでしたけど、なんとか植えることができました。
▼あとは補植をしておしまいです。
今年の無農薬の栽培面積は約16アールです。
1時期は30アールほど無農薬栽培していましたが、人力除草では確実に草を生やさないってのは1人では不可能です。
草は取って取って取り続けなければ確実に年々増え続けます。
無農薬の田んぼで草が生えない(ほとんど生えない)田んぼはその人が頑張って草退治した証。
私も草の生えにくい田んぼを目指して今年からの新天地で頑張ろうと思います。