
さて、収穫した来年用の種もみを保存します。
例年はそのまま袋に入れて保存しているのですが、昨年は一部の種もみに虫が付いていました。
保存場所が悪かっただけでしょうけど・・・
という事で、衣類やお米はもちろん、
種子の寿命を永く保つと言われている無酸素保存を実験をかねて行ってみます。
無酸素保存は冷蔵保存よりも真空パック保存よりも優れているとされているようです。
特に虫ですが、無酸素状態が2週間続くと死滅してしまうようです。
なので、仮に虫の卵が孵化しても心配ないそうです。
過去に保存中のニンニクが収穫翌年の夏前にはノシメマダラメイガに食い荒らされたことがあります。
乾燥唐辛子を一緒に置いていましたが、あいつらは唐辛子も大好物のようで、唐辛子も食べられました。
家庭用冷蔵庫にはたくさん保存できませんので悩んでいましたが、無酸素保存は強い味方かも?
本来はお米の保存や衣類の保存に使われる方法だそうですが、
野菜やお米の種子を保存するのにも効果的かも。
というのも、固定品種・在来種でない限りは自家採種しても、
新しい種に更新しないと本来の特性ではない植物に変化して育つことが多いです。
無酸素パックをしていれば初年度に採取した種もみを2年後、3年後に使うことも可能かと思います。
それはかなり経済的であり、天候不順、大災害による飢饉に備えるいい手段とも言えます。
それは野菜の種子でも球根でも同じことが言えると思います。
野菜の種を採種したけど、しばらくは育てる場所がない・・・なんて時にも良いかもですね。
▼ちなみに、いろんな保存方法を比較した図がありました。

http://sonaeru.jp/provision/report/p-17/
これを見ると良い事づくめです。
コストや手間がかかると書かれていますが、少量ならコストも手間もかかりません。
▼ということで試してみます。

布団圧縮袋や衣類圧縮袋に種もみを入れます。
▼そして使い捨てカイロを開封して中に入れて空気を抜きつつ封をします。

封をする際にシリコンシーラント等を使った方がより効果的かもしれません。
▼カイロは数時間発熱するので布などで包む方が断熱されて種に影響が出ないかもしれません。

この時はまだ中に空気が入っていますが・・・
▼一晩おくと空気が抜けて種もみと圧縮袋がぴったりくっついていました。

安価な袋なので種もみの角が当たって穴が開いてしまいそうです。
最初に布袋や紙袋に入れてからこの方法をとった方が良いかもですね。
さて、空気のない状態(無酸素状態)はいつまで続いているでしょうか?