田んぼが消えると洪水が起こる? | 自然派で行こう♪

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雨!!降り過ぎ!!!もうしばらくいりません!

本日は予定していた山田の防獣ネット設置は危険なので見送ります。

何をしようかな?^^;



さて、ぐうたら農法で知られる西村和雄さんが「1反・1mm・1t」というコラムを書かれていました。

1反(333坪)の水田に1mmの雨が降ると1tの貯水をした事になるそうです。

早い話が水田がダムの代わりになって豪雨の際に洪水防止になるとか?

ダムって・・・理屈で言えばそうかも知れないけど、それは大袈裟難じゃないの?

と、思いましてもう少し深く調べてみたくなりました。

すると、驚くべき事実が・・・。


近畿農政局の調べでは、 近畿2府4県の水田地の総面積は約17万4,800haあり、

そのうち、洪水を防ぐ事の出来る海沿い以外の水田の総面積は総面積は約16万7,900haもあります。

畦の平均の高さは27cmだという調査結果なので、

その全ての水田に貯める事の出来る水量は実に約4億5,333万㎥と言う事になるそうです。

この数字を聞いてもピンと来ませんが・・・

近畿にある「国が建設したダム」の有効貯水量を合計すると約3億590万㎥だそうです。

え!?水田はダムよりも貯水量が多い!?

ビックリです。

もっとも、「桶板の原理」をふまえて考えると平均の畦の高さではなく、

1枚の田んぼの最低の畦の高さの平均で貯水量を計算すべきだとは思いますが・・・



我が地域でも高齢化が進み、後継者がいないために稲作をやめる人も後を絶ちません。

後継者がいても「米作りは割に合わない」とかで、水田を梅畑にしたり、宅地にしたり・・・

結果、水利費までもが値上がりします。そして、ますます稲作する人が減る。

そしたら水をためる事が出来なくなり、長びく豪雨で洪水が起こる可能性も高くなります。


私は趣味で稲作しているので、体力と圃場がある限り稲作は続けますが・・・

このままでは水田が消えてしまうかもしれません。

ただでさえ、TPPが施行されたら稲作をやめる!と決断している小規模農家さんが多いのに・・・



ちなみに、「生産者ではないし、逆にお米が安く買えて嬉しい♪」なんて喜んでいる場合でもありません。

TPPで医療制度や保険制度も根本的に悪い方向に変ると言われていますし、

このまま突き進むと日本はどうなるのか・・・



しかし、畦の平均的な高さが27cmとはねぇ・・・

ウチの田んぼももっと畦を高くして地域に貢献しなければ。^^;

低い所では10cmくらいしかありませんからね。^^;