山田と里田での無肥料尺角1本植えの反当収量の限界を知る | 自然派で行こう♪

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里田のササシグレはついに一斉に出穂を開始しました。

先週木曜日にKさん、ケニーさん、Jinさん、はるはるさん(五十音順)にお手伝い頂き、

かなり収量が上がる事と思います。^^

皆様ありがとうございました。m(_ _)m

ここで、昨年まで作っていた平野部の尺角1本植えとの生育比較をしてみたいと思います。

山田も里田も平野部の田んぼも、田植え後、三週間目まではほぼ同じ経過でした。

しかし、それからが全く違います。

冒頭の写真は草退治出来なかった部分。

1株あたり現在3~5本の有効茎数です。


▼初期除草から完璧に出来た里田



▼それでも、有効な茎数は1株あたり15本程度です。



今まで作っていた平野部の無肥料で1株30~40本の分げつとは比べ物にならない貧相な出来映えです。

これは最早、草に負けたと言うだけでなく、日照の問題と地力の問題?

今思い起こせば、冬草はほとんど生えておらず、肥料になる有機物がほとんどありませんでした。

冬場~春先までの日照の少なさはこういう所でもものすごく影響を受けている様です。

これは、来年の無肥料栽培はちょっと考えるべき所です。

不耕起の自然栽培をしようにも、何年経っても「亡骸の層」がほぼ構築出来ないのです。

これは日当りが悪くても育ち、尚かつ鹿等に食べられない植物を秋~春に育てる事が先決の様です。


▼穂の長さはとても長いです。


でも、小米が多そう。^^;

それはそれで良い事なんです。

お米を食べるのは人ばかりじゃありませんからね。

ペットの健康を気にしている人にプレゼントすれば喜ばれるかもです。^^


▼これが里田の無肥料栽培での限界。


一番右が2本植え。

その他が1本植え。

今までの平野部の田んぼでは尺角1本植えでも充分な有効茎数を稼げましたが、

もはや今迄のように1本植えにこだわる意味はなさそうです。

来年はもっと1株あたりの植え付け本数を増やそう。

それでも、イモチ病になり難いだけの通気性は確保できそうです。

圃場が違えば何もかも変る。

改めて実感しました。



続きまして山田のササシグレ



▼こちらは一番生育の良い皆さんで手植えした尺角1本植えの山田の1枚。


初期除草をあれだけ完璧にしたと思ったのに、後から生えて来たコナギ等で覆い尽くされています。

それでも、稲は元気。

やはり初期除草の大切さを痛感させられます。


▼日照も良い部類の山田の1枚なので分げつもそれなりに良いです。


里田とほぼ変わりないか、それ以上に良いです。

やはり初期の除草は大事ですね。


▼ここは山田の最上流のもっとも日当りが悪い1枚


かえるチャンご夫妻、Jinさん、肉プル星人さん、はるはるさん(五十音順)に除草をして頂いた1枚です。

もうすっかりコナギ天国で、分げつもほとんど進んでいません。

しかし、これは除草の効果が云々と言う事ではないのです。

やはり、日照不足の田んぼではそれ相応の栽培方法があるのです。

草取りを完璧にしていても尺角1本植えではたいした収量は上がりません。

その証拠はコレ。


▼カルガモが頑張ってコナギを食べてくれた場所のササシグレですが・・・


多くて8本。少なくて6本の有効茎数です。

日照時間の短い山田での1本植えの無肥料栽培ではコレが限界なのですね・・・

このままではいくら頑張って草取りしても山田の反当収量3俵~4俵どまりです。

収穫量だけを重視する訳ではありませんが、綺麗な水を使って育てた山田のお米はおいしいはず。

そんなお米をお手伝いして頂いた方、必要とされている方にお届けするにはもっともっと考えねば。

来年もイモチ対策のために尺角植えというスタイルは崩しませんが、5~6本植え位にしようと思います。

そして、冬の間に日照不足でも生える草を育てなければと思います。




日照が短くても、低気温でもグングン育つ草・・・しかも、獣に喰われない草。

何があるだろうか・・・

ほうれん草?種代高すぎるかも・・・^^;

菜の花・・・鹿に全滅させられそう・・・やっぱりれんげでしょうか?

でも、れんげって育てた事は無いのですが、日照不足でもそだつかな~?

まずはやってみるしか無いかな?^^;



とりあえず、山田・谷間の里田ともに栽培初年度。

収穫量最悪に終わりそうですが、良い勉強が出来たと思う様にします。