
漬かり上がった高菜漬けでめはり寿司を作ろうと思います。
めはり寿司とは和歌山県新宮市をはじめ紀伊半島でよく食べられている名物です。
寿司とはいうものの、使われているのは寿司飯ではなく白ご飯です。
このめはり寿司は労働者の腰弁当用に作られたものだとも言われています。
高菜漬けでしっかり巻かれているので形崩れしなくて腰弁当にピッタリだったからでしょう。
▼高菜の葉をまな板に拡げて葉と茎を切り分けるとします。

▼茎は細かく刻みます。

▼軽く絞ってタレに漬けます。

タレは醤油と日本酒とみりんを合わせて適当に作ります。
▼お茶碗にラップを敷いてご飯を載せて刻んだ茎を乗っけます。

茎葉を混ぜ込んだ高菜ご飯にしても美味しいです。
▼お好みでマヨネーズとかラー油をたらしても美味しいです。

その上から少しご飯を乗っけたら~~
▼ラップごと手まり寿司の容量で俵型に仕上げます。

別に丸くてもいいと思うのですが、俵型が一般的ですね。
▼最後にタレを軽く絞った葉を巻き付けます。

この時にピーンと伸ばすようにピッタリご飯に貼付けるようにして巻く事が肝心です。
ふんわり巻き付けると噛み切りにくいのです。
ご飯が見えないように目張りをしながら葉を貼付けます。
めばり寿司には「目を見張る美味しさ」とか「目を見開いて口に頬張るから」等の名前の由来があります。
でも、私は目張りをしながら作る寿司だからと言う説が正しいのではないかな?と思います。
「目を見張るほど美味しい」の説につきましては・・・
美味しいモノがなかった平安時代ならこれが目を見張る程美味しかったのかも知れないけど、
それ以外にも特別美味しいものには「めはり」という名前がつく食べ物がいくつか有るはず。
でも、そう言う名前の食べものは見当たりません。
「目を見開いて口に頬張るから」の説については・・・
お弁当として作られていたなら、一食の食べる量が決まっているので、おにぎりの大きさは同じはず。
なので、微妙に信憑性にかけると思うのです。
ご飯を高菜で目張りしながら作った寿司だからめはり寿司が個人的に有力です。
▼ということで完成しました~♪

高菜も自家製、お米も自家製♪
家の中で食べてもいいけど、やっぱり最強腰弁当のめはり寿司はお弁当にしてみましょう。
ラップに巻いてレジ袋で包んで無動作に釣り竿ケースの中に放り込んで釣り場に向かいました。
▼海に来ました~♪

本来は山林の労働者のための腰弁当ですが、今回は遊び人の腰弁当です。
さ~て、釣るぞ~~♪
でも釣れないぞ~~orz
原因はきっとお腹がすいているからに違いない。
腹が減ってはナンとやらです♪
▼適当に竿ケースに放り込んだめはり寿司ですが形崩れしていません。

海苔で巻いたおにぎりならカタチが崩れているはずなんですけど。
いただきま~す♪^^
まずは、口を大きく開けて、目を見開いて・・・と、思ったけど目がちっこいのであんまり見開けず。orz
そして、パクリ!
( ̄~ ̄) モグモグ…
うっま~~~~い♪
この素朴でちょっと複雑な風味と苦味。
平安時代から食べられている腰弁当は現代でも健在です。